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Velocity Vector — Episode 1: Welcome Aboard (JP)

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V6

[INTRO — STRAYKE — MALE SPOKEN] 命令書には、第七ドックとあった。 少し早く着いた。 展望通路から、船首が見えた。 真新しい塗装。灯る航行灯。 初めて、俺が指揮する船だ。 搭乗ゲートでは、提督が待っていた。 [ADMIRAL — OLDER MALE SPOKEN] ストライク中佐。 時間どおりだな。 ようこそ、君の船へ。 昨日、試験航行を終えたばかりだ。 今日から、君が艦長だ。 さあ、乗り込もう。 [STRAYKE — MALE SPOKEN] ありがとうございます、提督。 近くで見ると、印象が違いますね。 資料は、隅まで読んだんですが。 こうして立ってみると、 最初の一行も出てきません。 [ADMIRAL — OLDER MALE SPOKEN] 焦らなくていい、艦長。 今夜すぐに出航するわけじゃない。 まずは、自分の船を知ることだ。 航法AIが案内してくれる。 ヒナリも、君を待っていたよ。 [HINARI — FEMALE AI SPOKEN] ようこそ、艦長。 航法AIのヒナリです。 指揮権の認証が完了しました。 本艦は、ドックに係留中です。 船内をご案内しましょうか? [STRAYKE — MALE SPOKEN] 頼むよ。 それと、慣れるまでは、 ストライクでいい。 [HINARI — FEMALE AI SPOKEN] 了解しました、艦長。 その呼び方には、少し練習が必要そうです。 [VERSE 1 — HINARI — FEMALE AI SINGING] 窓の向こう 人が行く 作業灯が船をなぞる いくつもの顔を見送って 今日またひとつ 名前を知る ドックの腕に抱かれたまま 足元で機関は眠る まだ針路を決めるより あなたのことを知りたくて [ADMIRAL — OLDER MALE SPOKEN] では、私はここで失礼する。 出航の打ち合わせは、明日だ。 ゆっくり見て回るといい、ストライク。 指揮は、ドックを離れる前から始まっている。 [STRAYKE — MALE SPOKEN] 提督を見送って、 小さな青いホログラムに向き直った。 さて、ヒナリ。 どこから始めようか。 [HINARI — FEMALE AI SPOKEN] 安全装置から、ご説明します。 隣にあるのが、携帯コアクレードルです。 避難が必要な場合、 転送回線が正常なら、私のコアを移せます。 今朝のテストは、合格でした。 緑なら、私は一緒です。 [STRAYKE — MALE SPOKEN] それは、覚えておくよ。 緑なら、一緒なんだな。 [VERSE 2 — HINARI — FEMALE AI SINGING] 壁に並んだ灯りの列 扉の先の静かな部屋 塗料の匂い 磨いた手すり まっさらな床に あなたの影 通路の灯りを目覚めさせ 曲がり角を青く照らす 誰かを待っていた廊下で 今夜はあなたを案内する [CHORUS — HINARI — FEMALE AI SINGING] まだ知らない空がある まだ描いてない星図がある 明日まで待っていても 夜明けには間に合うから 港の灯りはそのままに 機関はまだ眠らせて 今夜は帰る場所を知ろう ひと部屋ずつ 扉を開けて [STRAYKE — MALE SPOKEN] 窓の外には、まだドックがあった。 船は、少しも動いていない。 それでも、目の前の灯りがともるたび、 ここが、自分の居場所になっていく気がした。 [HINARI — FEMALE AI SPOKEN] 艦長室は、この先です。 艦橋は、明日の朝でも大丈夫ですよ。 [NEXT EPISODE PREVIEW — STRAYKE — MALE SPOKEN] 次回、ヴェロシティ・ベクター。 自分の船には、出会えた。 次は、この船の仲間たちに会う番だ。 持ち場のひとつひとつに、名前がある。 そのひとりひとりが、これから頼りにする仲間だ。 第2話、「持ち場ひとつ、名前ひとつ」。 © 2026 No One Knows. All rights reserved. @nooneknows