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圏外飛行 STARGAZER Project

V6

[Intro] 息を止めて 三秒半 天井抜けたら はい、宇宙 冗談みたいな今日の続き まだ誰にも渡すなよ [Verse 1] 低気圧 焦燥 アルミの翼 ガムテープ製の理想論 三、二、一 はい失敗 知ってる 知ってる それ昨日もやった 重力 常識 予定表 全部まとめて後回し こちら地球 応答どうぞ ——って 聞いてる奴なんか いないと思ってた 知らない顔で現れて 知ってる街を壊していく 信号 自販機 夕焼け 踏切 いちいち全部 初見みたいに見るなよ こっちまで変になる [Pre-Chorus] 仮説A 偶然です 仮説B 気のせいです 仮説C 知らん じゃあCで [Chorus] 圏外 圏外 全部ぶっ飛ばして圏外 理屈も距離も そこに置いとけ 正常 異常 どっちだって構わない 空に穴でも 空いたみたいに 今日だけ青すぎる 飛べ 飛べ 失敗作で飛べ 届くかどうかは 飛んでから揉めようぜ [Verse 2] 未知との遭遇 徒歩五分 銀河の果てより 近すぎる コンビニ袋 炭酸水 レシート 錆びた自転車 そんなもん見て 目を丸くすんな なんかこっちが 恥ずかしくなる 人類代表でもないのに 逐一 説明させられる これは駅 あれは猫 それはたぶん夕方 じゃあこれは? って指差す先 僕にもわからん [Pre-Chorus] 理解不能 解析不能 なら 保留でいいだろ わからないものほど 勝手に触るな いや 触りたいなら 勝手にしろ [Chorus] 圏外 圏外 全部ぶっ飛ばして圏外 名前も意味も まだ貼るんじゃない 近い 遠い その物差しごと 折ってしまえ 昨日と同じ 帰り道が 今日だけ妙に 騒がしい 飛べ 飛べ 斜め上へ飛べ 綺麗な軌道は 教科書に任せとけ [Bridge] SOS 聞こえません SOS 聞こえたふり SOS いや違う こっちが勝手に 騒いでるだけ 知らなきゃよかった なんて言うほど まだ何も 知らないくせに [Final Chorus] 圏外 圏外 全部ぶっ飛ばして圏外 未来も結末も 今は黙っとけ 正解 不正解 そんな採点表 燃やしてしまえ 空が広いとか 狭いとか そういう話じゃ 足りないんだよ 飛べ 飛べ 失敗作で飛べ 三、二、一 また外した 最高 もう一回 [Outro] こちら地球 応答どうぞ ……まあいいや 明日また飛ばす ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|圏外飛行 ## この曲は架空のアニメ『STARGAZER』の挿入歌のようなものをイメージして作りました。 物語の中心にいるのは、ペットボトルロケット作りを趣味にしている高校生。 ある日、事故で墜落した宇宙船に乗っていた少女と出会い、彼女を母星へ送り返すために、壊れた宇宙船の修理に取り組んでいく。 ただし、手元にあるのは宇宙船を直すための特別な設備ではありません。 ホームセンターなどで集めた身近な材料。 「アルミの翼」や「ガムテープ製の理想論」といった、少し頼りない素材を登場させたのも、その光景を歌詞の中に残したかったから。 「ホームセンター」という言葉そのものを書くのではなく、棚を見ながら、 「これ使えるんじゃないか」 「とりあえず試してみよう」 と材料を集めている姿が、単語の向こう側に見えればいいと思いました。 やっていることだけを見れば、かなり無茶です。 宇宙船を直すのに、アルミやガムテープ。 何度試しても失敗する。 昨日やったことを、今日もまたやる。 だから歌詞の中でも、 「三、二、一 はい失敗」 「それ昨日もやった」 と、成功だけを格好よく描くことはしませんでした。 むしろ、到底できそうにないことを前にしても、手元にあるものを集め、考えて、試して、失敗して、それでももう一度やる。 その必死さそのものを描きたかった。 途中に登場する「知らない顔」は、宇宙船に乗っていた少女を意識しています。 信号や自販機、踏切や夕焼け。 高校生にとっては何でもない日常の景色を、彼女は知らないものとして見る。 その反応を隣で見ているうちに、自分がずっと知っていたはずの街まで少し違って見えてくる。 だからこの曲には、宇宙船を直して彼女を帰すという大きな目的とは別に、 「知らない誰かと出会ったことで、自分の当たり前まで少し変わっていく」 という感覚も入れています。 タイトルにもなっている「圏外」は、単純に通信が届かないという意味だけではありません。 常識とか、成功とか失敗とか、正常とか異常とか。 そういう普段の物差しでは測れないところまで行ってしまった状況そのものを、「圏外」という言葉に重ねました。 そして、最後もあえて成功では終わらせませんでした。 三、二、一。 また外す。 それでも、 「最高」 「もう一回」