小さな長屋の 細い空 明日の米さえ 見えなんし 涙ひと粒 袖にしまって 夢だけ抱いて 置屋へ参りんす 禿の頃から 覚えたしぐさ いつかは御職と 空を見上げる 花街あかりが ゆらり揺れれば 今日も笑顔を 咲かせんしょう 咲きませ 咲きませ 花の夢 太夫を目指して 歩きんしょう 花代じゃ買えぬ この誇り 一輪咲けば 春になりんす 初店迎えた 宵の空 お座敷ごとに 芸を磨く お茶を引く夜も 焦りはせぬえ いつか必ず 花となりんす 見返り柳に 誓う願いは 一攫千金 それだけじゃなし 三味の音ひとつ 足音ひとつ この花魁道 胸に灯して 咲きませ 咲きませ 花の夢 太夫へ続く 花の道 苦労も涙も 簪に 誇りを結んで 咲きんしょう 花街照らす 月あかり 明日も私は 夢を纏う


