
【Instrumental】 【Intro】 海岸線の自販機が 夕陽を冷やして売っている 錆びたボタンを押したなら 夏の終わりが転がった 【Verse1】 レモンソーダの瓶越しに 逆さの海を眺めてた 波打ち際の信号は 青のままずっと点滅してる 遠くの街の屋根の上 入道雲がほどけてく 飲みかけだった昼下がりが 泡になって昇っていく 砂に埋もれた麦わら帽子と 片方だけのサンダル 誰のものでもない記憶を 潮風だけが覚えてる 【Pre-Chorus】 酸っぱい光を飲み込めば 胸の奥まで透き通る 名前をつけられない今日が 少しだけ好きになった 【Chorus】 レモンソーダの夕暮れ 空がしゅわりと弾けてく 黄色い太陽ひとしずく 水平線へ落ちていく レモンソーダの夕暮れ 海も街も染まりながら 終わっていく夏のことを 誰にも言わず見送った 最後の泡が消えるまで まだ帰らなくてもいい 空っぽになった瓶の中 小さな夕陽が残ってる 【Verse2】 防波堤に腰掛けて 雲の行方を数えてた 一つは魚になって消え 一つは汽車になって消えた 透明な瓶の底にある 丸いガラスの向こう側 昨日と明日の境目で 知らない夏が手を振った レモン色した街灯が ひとつひとつ目を覚ます 夜になれない夕暮れが 海の上で立ち止まる 【Pre-Chorus】 苦い皮まで噛みしめて 今日の輪郭を確かめる 忘れるためじゃないけれど 覚えている理由もない 【Chorus】 レモンソーダの夕暮れ 雲がしゅわりとほどけてく 炭酸みたいな蝉時雨 空の彼方へ抜けていく レモンソーダの夕暮れ すべて金色に変えながら 戻ってこない季節だけ こんなに綺麗に光ってる 最後の泡を追いかけて 裸足の影が走り出す 届かなくても構わない 夏は最初から幻だから 【Bridge】 自販機の明かりの中 冷たい瓶が並んでる サイダー ラムネ レモンソーダ どれも違う空を閉じ込めて 今日だけ選んだのは(レモンソーダ) 少し酸っぱい黄色の海 甘いだけでは残らない この夕暮れに似ていたから 【Last Chorus】 レモンソーダの夕暮れ 世界が静かに弾けてく 沈んだ太陽の代わりに 街の明かりが浮かび出す レモンソーダの夕暮れ 夜の入口に立ちながら 終わった夏を悲しまず 始まる夜を見つめてた 最後の泡が消えたあと 瓶の向こうに星が出る 空っぽだから映せるもの きっとたくさんあるんだろう 【Outro】 海岸線の自販機で 夕陽はもう売り切れた ポケットの中の瓶の蓋だけ 今もかすかに夏の匂い

