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11|葛西臨海公園-海に返せない手紙

V6

[VERSE 1] かさいりんかいこうえん  へいえんまぎわ 観覧車の色が みなもに揺れる 宛名の消えかけた 白い封筒 かばんの底で 季節を越えた 書き出しだけなら 何度も書いた 元気ですかと それから先が ペン先ひとつで 変わる気がして 折り目ばかりが 増えていった [PRE-CHORUS] 届けることが 優しさなのか 黙っているのが 思いやりか 答えの出ない問いを抱えて 潮風の中 封をなぞった [CHORUS] 海に返せない手紙 波に預けても 消えない言葉 伝えたいのに 伝えられなくて 今日までずっと ここにいた 海に返せない手紙 あなたの知らない 年月のぶん 一行ごとに 書き足すたびに 本当の気持ちが 遠くなった [VERSE 2] 水族えんの灯りが 静かに落ちて 親子連れの声も 遠ざかってく 封筒の裏に 小さな文字 「開けるのは あなたが決めて」 見覚えのある そのひっせきに 指先だけが 先に気づいた ずっと私が 書いたと思ってた この手紙を 残した人に [PRE-CHORUS 2] 責めるためでも 許すためでも なかったのかもしれない 知りたかったのは あの日の理由 それだけだった はずなのに [CHORUS 2] 海に返せない手紙 波の音だけ 返事をくれる 失くしたものを 数えるたびに 知らないあなたが 増えていく 海に返せない手紙 最後のページを そっと開けば そこに書かれた たった一言が 私の時間を 止めていた [interude][piano rolling solo] [BRIDGE] 「あなたが生まれた日のことを 私は一日も忘れていない」 震える文字の その下に 差出人の名は 母だった [FINAL CHORUS] 海に返せない手紙 返事を待っていたのは 私じゃない 言えなかったこと 聞けなかったこと どちらにもあった 長い年月 海に返せない手紙 もう海へ流す 理由はない 封筒を閉じて 胸にしまった あなたの言葉を 持って帰ろう [OUTRO] かさい臨海公園 夜の観覧車 手紙は鞄に 戻したままで 海に返さず 持ち帰ること それが私の 返事だった [interrude][tranpet solo]