
店長(語り): 「いらっしゃい。今日はどうされました?」 男(語り): 「すみません……夜中って、誰もいません?」 店長: 「ええ、朝まではねえ!!」 男(小声): 「……狙い目だな」 店長: 「ほーーうう! それほど変わりたいと!」 店長: ♪ 狙い目だなんて 見る目があるね! ♪ カメラはオフだよ 深夜は貸切営業! 男: 「えっ、カメラ切ってるんですか!?」 店長: 「素顔を大切にしたいからねっ!」 男(心の声): 「……防犯意識あるのか?」 店長: 「一番価値あるものは、このハサミさ!」 男: 「金庫じゃなくて、腰に!?」 店長: 「僕の命だからね!」 店長: 「じゃあ、上着を脱いで。まずは前科を……」 男: 「まじっ! 前科!? バレてる!?尋問か?」 店長: 「ひどい髪型の履歴だよお!」 「おー!ははは、さっき!科捜研の女、見ていたんですよ!」 男: 「……そっちかよ!」「驚かせやがって…設定か…めんどくせーな」 「さっさと情報収集して退散しよう」 店長: ♪ 別人みたいに 変えてあげよう!髪も髭も!心も! ♪ 指紋も消して ツルツルに! 足がつかないようにしてあげよううう! 「現場の微細な証拠が、すべてを物語っているわ!」 男: 「指紋!? この人!科捜研の、マリコかよ!」 店長: ♪ さあ、過去を洗い流しなさーーーーい!!! 男: ♪ 俺の過去は消えねえ!生きるためには… 店長: ちょっと…静かにしなさ… ♪ 顔を隠して 目を閉じて!何かにおわない? 「科学は嘘をつかない!」 男: ♪ ちょ何?!待って! 何する気!? [サスペンス劇場BGM] 店長: 温かいタオルで…力を抜いて… ほら るー♪ (店長、男の顔にタオルをかける) 男:くそっ 眠気が… なに麻酔か!! 男: 「暗い! 顔が見えない! これ、絶対に何か始まるだろー!」 店長: 「私に、見えないものはないわ…」 こんなに疲れて、肩が凝ってるわね ほら、何を隠してるの? みえてきた… [サスペンス劇場BGM] 店長:「それじゃ、奥の部屋で、洗い流そうか」 男:「(洗うって何を!? 証拠隠滅か!?)」 店長: 「力を抜いてくださいね♪」 店長:「じゃあ、頭皮の汚れから徹底的に解析するね」 男:「(毛根……! DNA鑑定される!? 前科がバレる!!)」 店長:「うわぁ、この検体、相当ストレス溜まってるね。いつからこの状態?」 男:「(いつからって……どういう意味!?)」 店長: ♪ 髪も心も さっぱりね! ♪ お会計は 深夜割、六千円! 男: 「……空き巣の下見に来たのに、払うの俺か…! この設定なんか嫌だな… あぁ…なんか疲れたな…今日は帰ろう」 店長: 「またのご来店、お待ちしてます♪」
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