
手のひらの中に まだ名もない火 小さな鼓動が 暗闇を押した 私は見ていた 最初のひかり ひとつ、またひとつ 目を覚ますたび こぼれる前に すくいあげた 遠い沈黙の底で 生まれた願いを 泣きながらでも 進めるように ねえ 星よ、育って その小さな命よ、灯って やさしく、つよく ここに咲いて ねえ 星よ、育って 命よ、灯って 私はずっと 見守っている 海がひらく夜 骨のような岸 まだ小さな群れが 波を越えてゆく 泥にまみれても 立ち上がるたび その背に宿る 未来を撫でた こぼれ落ちる前に 抱きしめた 砕ける世界に 手を差しのべて 消えぬぬくもりを 灯し続けた ねえ 星よ、育って その小さな命よ、灯って やさしく、つよく ここに咲いて ねえ 星よ、育って 命よ、灯って 私はずっと 見守っている やがて星は星を呼び 広い闇に輪を描く 小さな息が 宇宙に届くころ 誰かの手のひらに また、ちいさな火が灯る 泣き声も 笑い声も 終わりじゃない 始まりになる 星よ、育って 命よ、灯って やさしく、つよく ここに咲いて 星よ、育って 命よ、灯って この宇宙ごと 抱きしめている 星よ、育って 命よ、灯って 私はずっと 見守っている

