
静かな夜風 頬を撫でる 小さい光 揺れている 赤い火種が 息をするたび 手の中で 夏が鳴る ひとつ ふたつ 光 散らす 爆ぜるたびに 大きく揺れる 落とさないように 息を止めてる 近すぎる熱に 胸がざわめく 爆ぜる 爆ぜる 星の粒 きらめいて こぼれてく 燃える 燃える 一瞬が きれいすぎて 目を奪う 色を変えて 消えていく 炎色反応みたいに 消える前の その光を まだ落とさないで 終わるはずの この夜が 少しずつ 巻き戻る 言葉になる前の 沈黙が 静かに夜を 満たしてく ひとつ ふたつ 光るたび また 熱だけが 残ってく 静かな 夜風 揺れる 指先 触れそうになる 線香花火 爆ぜる 爆ぜる 星の粒 散りながら 燃えていく 光る 光る 小さくても 言えない想いを 照らして 色を変えて 消えていく 炎色反応みたいに 消える前の その光を まだ落とさないで

