夕暮れのチャイムが 遠くで鳴り響いて 伸びていく影を 追い越すように歩く コンビニの灯りが 少しだけ眩しくて 伏せた視線の先に 君の面影を探した 伝えられなかった言葉が 胸の奥で澱んで 波のように寄せては また引いていくけれど 指先をかすめる風が 少しだけ冷たくて 君の温度を ふと思い出すんだ さよならさえ言えずに過ぎていった季節 藍色に染まる空に あの日の声が溶けていく 君の笑顔が 今も瞼の裏側に残る 忘れられないまま 僕はまた歩き出す 古びた駅のベンチ 並んで座って 何でもない話で 笑い合えたあの日々 季節は巡り 街の景色も変わっていくのに 僕の時計だけが あの場所で止まったまま 追いかけても届かない 記憶の断片を 拾い集めては また零してしまう 明日が来るのが 少しだけ怖くて 夜の静寂に 身を委ねた さよならさえ言えずに過ぎていった季節 藍色に染まる空に あの日の声が溶けていく 君の笑顔が 今も瞼の裏側に残る 忘れないよ ずっと、この胸の中で もしも時間を 巻き戻せるとしたら もう一度だけ その手を強く握れたかな? 後悔と願いを 抱きしめたまま 夜明けの光が 静かに世界を照らし出す さよならさえ言えずに過ぎていった季節 藍色に染まる空を もう一度見上げてみたんだ 君からもらった温もりを 明日の糧に変えていく 振り返らずに 僕は光の方へ 足音だけが響く 帰り道 星がまたたく 夜の始まりに ありがとう、さよなら…