焼却された想い 拾える形もなく ビルに舞う粉雪 埋める場所もなくて散骨 踏みつけられて消えていく 誰も知らない 誰かの葬儀 明日に残ることもない 毎日のやり取りすら 降り積もることもない 明日には消える程度の厚み ほら残された足跡すら 形なくし消えていく 消却された願い なぞれる形もなく ビルに舞う粉雪 返す場所もなくて散骨 薄汚れて消えていく 誰も分からない 誰かの葬儀 記事に残ることもない 毎日の積み重ねすら 凍てついて砕けてく 明日には消える程度の厚み ほら残されたカケラすら 形なくし消えていく この街に雪は似合わない 想いを重ねる情緒も 白く染まる言葉の温もりも 似合わないから ただ灰色の毎日が 繰り返されるだけだから 消却された希い 辿れる形もなく ビルに舞う粉雪 埋める場所もなくて散骨 掃き消されて消えていく 誰かも分からない 誰かの葬儀 墓が立つこともない 灰色の空に 黒いビルのシルエット まるで墓石みたいで 多くの願いが あの中に閉じ込められて そしてまた 紙切れみたいに 返す場所もなくて散骨 受け取る人もなくて散骨


