[Rap] その時は急にやってきて いや、予兆はあったんだ カラダの悲鳴を心の僕は無視し続けていたんだ その日から三日間僕は必要最低限なこと以外 布団の上で起きてるのは6時間 お風呂に入るのさえ億劫で Webで診断したらすでにがっつり病気だった メンクリで診断書をもらって 会社は次の日から休みで これからどうなるんだろうって不安で一杯だった 焦ってもカラダは動かないから ただ毎日寝ていて 頑張って散歩したら奥さんが褒めてくれた 浦島太郎になったみたいに 全てのことから置いていかれて 会社に復帰したけど、どこか違和感があって 薬が強くて眠たくてカラダを動かすのさえ大変で 頑張って半日でも出社したら奥さんが褒めてくれた そのうち月の半分しか会社に行けなくなって 産業医から診断を受けて また会社を休むことになって 死のうと思った Webで"誰にも迷惑をかけない死に方"って検索して 命のダイアルのポップアップが出た おばあちゃんに会いたかった 生きる意味がない気がした だって、ずっと寝ていてカラダは食事すら億劫にして でも、奥さんは晩御飯だけ作ってと言った 作ったら褒めてくれた 何がしたいんだろうって自分を問い正した時 僕はデザインに出会った デザインスクールに通うようにして 行けない日も多かった でも、半日でも行けたら奥さんが褒めてくれた デザインの仕事がしたくて 仕事を探したけど 病気のことを話すとみんな顔色が変わった 誰も病気のやつなんか雇いたくないし 障害枠があることを知って そっちで探したら意外とすんなり仕事は見つかって でも、奥さんに訊かれたデザインはいいのって、やりたいことやらなくていいのって やりたいことやるんじゃなくて 家族をちゃんと守りたいと思った ずっと守られてきたから 自分の障害を認めて 自分の弱さを認めて その自分を社会は受け入れてくれることを知った 確かにもう偉くはなれないかもしれない でも、良いと思う そういう人生もありだと思う 足りない分は、好きなことで少し補えばいい 家族をちゃんと守りたいって言ったら、奥さんは褒めてくれた [Ending]


