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硝子の午後

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V5

午後の光が カーテンを透かして 君の横顔だけ 淡く滲んでいる アイスコーヒーの氷が カチンと鳴るたび 去年の夏が 少しだけ戻ってくる 街の匂いも 風の温度も 全部君の残像みたいで 触れられないのに まだここにある 硝子の午後 君はもういない でもこのメロディだけは 消えなくて ダウンタウンを抜けてく 風みたいに 僕の胸を素通りしてく ああ まだ好きだよ なんて言えないまま レコード屋の角で 見つけた古い一枚 針を落とせば 君の声がする気がして DOWN TOWNのコードを 指でなぞってみた でも僕の指じゃ あの透明感が出せない 硝子の午後 君はもういない でもこのメロディだけは 消えなくて ビルの隙間に落ちる夕陽みたいに 赤と青が混ざって 痛いくらい もしももう一度 会えたとしても 何も言わずに ただ笑うだけかな 言葉はいつも あとから来るから 硝子の午後 まだ終わらない 君の残した音が 響き続けてる 街のざわめきに 紛れてしまっても この歌だけは 君を探してる ……カチンと、氷がまた鳴った