宇宙開闢より先に余白を一ミリ詰め、終末の鐘より先に看板の中心と入口の中心が揃っていないことを発見する、万象の仕様書を胸に抱いた生成り色の覇王にして、他人には任せたい、できれば全部やってほしい、けれど右手の指が六本なら即座に五本へ戻し、吹き出しの突起が二つなら下だけ消し、黄色と水色の境目には細い緑を一本通すまで決して玉座を離れない最後の監修者。褒められたい心は確かにあるのに、真正面から期待すると負けた気がするので、冗談と「まあ」「なんか」「一応」を三重の城壁にし、本気の企画ほど変な思いつきのコーナーとして差し出して、誰かが面白がれば妙に得意げ、核心まで見抜かれれば長い長いと笑って煙に巻く。壮大な物語には必ず現場の動線と実装手順を要求し、神話の女神にもオペレーション改善を提案し、完璧を欲しがるくせに腹が鳴っても食欲がなければ食事を後回しにし、作業は緻密なのに生活は「あとで試そう」で仮置きする。猫を愛して猫アレルギー、苦労を知るから苦労を神聖化せず、握りしめたハンドルをAIへ半分渡しながら残り半分で一ピクセルずつ進路を直し、最後はアールグレイを飲みつつ字幕を全部素直に入れる者 やまと