
今日もいつも通り 仕事へ向かう朝 今日もいつも通り 電車へ乗り込んだ あの時までは 全てが平和だった 腹の奥で 静かに始まった冷戦 いやいや 気のせいだよね きっと大丈夫 そう思っていた 人が増える 空気が重くなる 車内は戦場へ変わる そして―― 腹の中で 第三次世界大戦が 正式に開戦した 汗が流れる 鳥肌が立つ まだ耐えられる 次の駅までなら 急げ 急げ 急げ―― あぁ…… 助かった…… トイレだ…… 私は生き延びたんだ…… ん? 張り紙……? --- 「申し訳ございません ただいまトイレは工事中です」 ...... ...... --- 嘘だろおおおおおおおおお!! 馬鹿な…… 嘘だよね……? 私の人生…… 本当にここで終わるの……? こんなの…… 冗談じゃない!! --- お腹痛い痛い痛い痛い痛い!! 違う!! 考えるな!! お腹痛い痛い痛い痛い痛い!! やめろ!! やめろおおお!! トイレトイレトイレトイレ!! ああああああああああああ!! --- まだだ…… まだ終わってない…… 次の駅なら…… きっと…… 希望はある…… 揺れるな 跳ねるな 刺激を与えるな この生物兵器は 限界を迎えている --- 「申し訳ございません 次の電車はじゅうなな分遅れとなっております」 ...... ...... じゅうなな分……? じゅうなな…… じゅう....... なな…… 分…… --- 神様…… 私は…… 何か悪いことをしましたか…… どうして…… どうして私なんですか…… うぅ…… うぅぅ…… うわああああああん…… もう終わりだ…… 私の人生…… 終わった…… ...... ...... 死にたい... 消えたい... 帰りたい... ...... ...... でも... トイレに行きたい...

