先生のしっぽ -Lyrics- [Intro] ベージュの半袖ブラウス 緑の木陰の歩道 赤い小さな鳥居を横目に 歯科医院の看板をくぐる [Verse 1] 控室でだらしなく溶ける 歯科衛生士の水谷さん きりりとした美人さんだ 正規助手の茜さんもいる 学校から近いこと それがバイトの第一条件 よくしゃべる先生 しっぽが揺れていた [Pre-Chorus] 薄桃色のユニフォームを着る 週二の歯科助手バイト 診察までは時間がある お茶を入れて お土産コーナーの 栗かの子を三人で食べる [Verse 2] 水谷さんはジムに通い始め 筋肉痛だそうだ 太ももにはまだ 乳酸菌がたまってるって すぐに茜さんが 「乳酸」じゃなかったっけ 両目の下ほくろがかわいくゆれる みんなで笑った [Chorus] 水谷さんが先生を起しに行く 午後の診察室いつもの匂い トレーをセットして 患者さんを案内する 先生はまだいない いい香りの患者さん 今日は抜歯の日だ 麻酔をするから 妊娠してないか確認 [Verse 3] 週末陰性だったけど 今はどうだかわからないわ しっぽを揺らして 目を細めて私を見ている 手を拭きながら先生が現れる 先生は迷わない 鉗子を掴む 患者さんの手に力が入る 奥歯はすぐに抜けた [Bridge] 「うがいをしてください」 椅子を起こす 口を開けたまま 涙目で私を見ているお姉さん 先生を呼び止める 顎が外れていたようだ 先生は下あごをつかんで ぐっと押し戻していた [Outro] 「はい。うがいして。」 平坦に言いながら ゆっくりと部屋を出る 先生のしっぽは焦っていた ちょっと面白かった 私は次の診察の準備に入る