
深夜の台所に立つ 冷蔵庫が鳴ってる お腹は空いてないのに 扉を開けてしまう 青白い光が漏れて わたしを照らしてる 眠れない夜の所在 ここにだけ灯りがある 冷蔵庫だけが起きてる ぶうんと震えながら わたしと同じ顔して 夜を見張ってる 昨日の残りを眺める 食べたいわけじゃない ただこの光のそばに 立っていたいだけ 時計の針が進んで 影が床に伸びる 冷蔵庫だけが起きてる わたしと夜を分ける 眠れないもの同士で 息を合わせてる ぶうんぶうん扉を閉じる ぶうんぶうんまた開ける 明日になればきっと 笑える気がするけど 今はこの光だけが 味方でいてくれる 冷蔵庫だけが起きてる 朝までそばにいて 眠れないこの夜を 一緒に越えていく 扉を静かに閉じて 台所が暗くなる

