
世界のどこかで 「LINE交換しよう」 って誰かがまた言ってる スマホを突き合わせて QRコードを読み合う「輪」 そこに混ざる気も 最初からないけれど さびしいなんて 思ったこともない 「IDは何?」 って聞かれても 困るんだ 断るための嘘を ついてるわけじゃない 画面を探したって あの緑は見当たらない 「変わり者だね」って 苦笑いされたっていい それが僕の距離だから そもそも僕はやってない 既読のままの画面に 振り回されたくないんだ 誰かの通知を 待っていないから 僕の時間は 僕だけのものとして流れる この静かなスマホが 何よりの自由 本当に連絡先を 教えてもいいと思える そんな一握りの人だけが 知っていればいい 僕の「心」の「合鍵」は なかなか渡さないよ 僕は世界を 嫌いになったわけじゃなくて 勇気を出して 入ってみた場所には 同じように好きなものがある 人たちがいて 無理に背伸びなんていらなくて そもそも僕はやっていない だけど孤独に 引きこもっているわけじゃなくて 会話をしなくても 歌をノセて 歌を聴いて 名前も知らない誰かと 音の中で 重なっていく 連絡先はいらない この距離が僕の答え つながることが 当たり前みたいな時代に 線を引いて生きる僕を 変だと言うならそれでもいい 歌がただ広がっていく 遠く離れた誰かとも 確かに響き合っている そもそも僕はやっていない 誰もがつながる波には これからも乗らない 自分の好きな歌を置いて 誰かの歌に耳を澄ます 名前も知らないままで やさしく響き合う 連絡先がなくても この距離が一番愛しい 今日もこっそり 歌を置いておくよ LINEのない世界で 気の向くまま 僕は歌っている

