
[Verse 1] スーパーであなたの好きだったものを 無意識に籠へ入れて レジの手前で気がついて 元の棚まで戻しに行った もう買わなくていいものが まだ私には必要に見える 雨の日は少しだけ困る あなたが泣いた日のことを 天気まで覚えているから 窓を閉めても 近くにいる [Pre-Chorus] いないことなら知っている 何度もちゃんと確かめた それなのに 手を伸ばす場所だけ 今も少し空けて眠る [Chorus] そこにいないのに そこが痛い 触れられないのに 触れた気がする あなたが好きだったもの あなたが嫌いだったもの あなたが泣いた理由まで 私の暮らしに残っている 忘れられないんじゃない きっと もっと身体に近い あなたは私の一部だった だから失くした今も ない場所が痛む [Verse 2] コーヒーを二つ淹れなくなって ずいぶん経ったはずなのに 少し苦くできた朝だけは あなたなら嫌がると思ってしまう 知らない歌が流れてきて 「これ、好きそう」と振り向いた 誰もいない その一秒が いちばん長い [Pre-Chorus] 思い出なら古くなると 誰かが言っていたけれど これは思い出なんだろうか 今ここにないものが 今ここで痛んでいる [Chorus] そこにいないのに そこが痛い 声もないのに 名前を呼ばれた気がする あなたが笑った場所 あなたが黙った夜 どうでもよかった癖まで 昨日のことみたいに残っている 愛しているからじゃない それだけじゃ足りない あなたは私の一部だった 切り離されたことを 私だけがまだ うまく理解できていない [Bridge] 痛みには 痛む場所があると思っていた 傷なら 傷口があると思っていた でも あなたはどこにもいない 薬を塗る場所も 冷やす場所も 押さえる場所もない なのに痛い ねえ こういう時 私はどこを庇えばいい? [Final Chorus] そこにいないのに そこが痛い もう戻らないことも ちゃんと分かっている あなたが好きだったものを見て あなたが泣いたことを思い出して あなたなら何と言うかを考える そのたび まだここにいるようで そのたび いないことを知る あなたは私の一部だった だからこれはきっと 失ったあなたの痛みじゃない あなたがいた形のまま 残されてしまった 私の痛みだ [Outro] 治し方は まだ分からない 忘れることが治ることなのかも 分からない ただ今日も 何もない場所を庇いながら あなたのいない生活を 生きている

