
☀︎☁︎ あたまのなかでは、もう ☁︎☀︎ 〜Say It, Say It (Only In My Head)〜
ねえ、って ねえ、って くちが ひらいて そのまま ねえ、って となりの となりの ひかげに いる 見ないふりの 見かたって むずかしい 白い線を つまさきで なぞって なぞりおわると また ふりだし 自転車のかごに 夏が たまってる こっち むいてないこと なんども たしかめた たしかめるたび すこし ほっとして すこし もったいない くちの なかに あめを ひとつ 「あついね」って かたちの あめ ころがして ころがして ちいさく なる まえに あたまの なかでは もう なんども 話しかけた どれも うまくいった すごいでしょ 「あついね」「ね」「じゃあ また」 つづきまで できてる Say it, say it -- ほら、いえてる ここでは いえてる そとがわの 世界では なんにも おきてない つまさきが 白い線から すこし はみでた ポケットの なかで てが グーに なってる だれも しらない ぼうけん せみが いっせいに だまった いま だ って おもった おもって、それきり また なきだした あたまの なかでは もう 名前を よんでる よんで わらって あしたの やくそくまで した 「またね」「うん」「またね」「うん」 うるさい くらい しゃべってる Say it, say it -- ほら、いえてる くちは とじたまま さかを おりてく ちいさく なる せなか いわなかった ことばが 夏の いろを してた てを ふらなかった ふらなかったのに ゆびが もう ふる かたちに なってた あしたも おなじ ころに くる 話しかけない ために くる それでも この夏は もう はじまってる ねえ、って ねえ、って 🎼世界観散文 自転車置き場の白い線を、つま先でなぞっていた。となりのとなりの日かげにあの人が立っていて、こっちを見ていないことを何度も確認した。確認するたび、少しだけ安心して、少しだけもったいない気がした。 頭の中では、もう何度も話しかけている。どれもうまくいっている。「あついね」と言って、笑ってもらえて、次の話題まで出てきている。口の中に用意した言葉が、飴みたいに小さくなっていく。 蝉が一斉に鳴きやんだ間があった。今だ、と思った。思ったところで、また鳴きはじめた。 あの人が自転車を出して、坂を下っていった。手を振らなかった。振らなかったのに、指はもう振る形をしていた。 明日も同じころにここに来る。話しかけないために来る。それでも、この夏 💿️記録用 Produced by W.OUND Co-produced by C.OSMIQ / 星野バク Arranged by 逢坂ナギ Lyrics by 白詰そら Sound Design by 宇津木ソウ Vocal by Chelsea T.

