
蛍光灯だけが 眠らず揺れている 白い部屋には 窓さえ描かれていない 乾いた喉を 指でなぞるたび 知らない鼓動が ひとつ増えていく 床に転がる鍵は 誰のために置かれたんだろう 扉はあるのに 出口だけが見つからない 「目を逸らすな」 どこからともなく 静かな声だけ響いた 正解なんて 最初から置かれていない 残された時間だけが ゆっくり首を締めていく 選べ 選べ 最後の呼吸を 赦せ 赦せ その罪じゃない 鍵穴だけが 君を見つめてる 開いた扉は 救いなんかじゃない 生き残るほど 失くしていくなら 最後に残るのは 誰の名前だ 足音だけが 壁を伝って歩いていく 振り向くたびに 椅子の数だけ増えていた ポケットの中の鍵は 少しずつ冷たくなって 触れるたび 誰かの体温を思い出す 時計は止まったまま 呼吸だけが急いでいる 答えを探すほど 部屋は静かになっていく 選べ 選べ 最後の真実を 赦せ 赦せ 君自身さえ 扉の向こうは 希望じゃなかった それでも鍵だけ 離せなかった 選べ 選べ 終わらない夜を 赦せ 赦せ 戻れない日々を 名前を呼んでも 誰も振り向かない 最後に開いた たったひとつの扉は 外へ続く道じゃなく 私自身だった

