
ひかりの群れを すり抜けて 名前も知らない夜に昇る 星はまるで きらめく白珠 瞬きながら 空に漂う 銀の尾を引く 夢の魚たち 私の胸を 追い越してゆく どこまでも行けると そう思い描く あなたの鼓動が こんなに近い夜は 手を伸ばせば 触れられそうで けれどわたしは あなたへ続く道を知らない 外で生きる 呼吸の仕方さえ だから ああ 星よ 星よ どうか消えないで 夢の中でだけ あなたに触れられる 遠く 遠く 泳いでゆくほど 叶わない願いだと 知っているから もしも一度だけ 夜を渡れるなら 言葉はいらない そばで瞬いていたい けれど私は 帰り道さえ知らない だからただ この胸の奥で 星に願うの ああ ああ 星よ 星よ どうか消えないで 届かないと知りながら まだ夢を見ている 遠く 遠く あなたを呼ぶように 歌って 叶わない願いほど 静かに澄んでゆく 空は ああ 高く 高く 手を伸ばしても 声を響かせても 届かないのでしょう それでも 歌うの 夢の中なら あなたと泳げるから 夜の底で 弦をなぞって 遠いひかりを ただ静かに 胸に沈める

