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多角的視野の許可

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V5.5

[Intro] 昔の人々が残したものを 私は眺めてみた。 新しい形を作った人たち 彼らは 未来を作ろうとしていたのだろうか [break] [Interlude] [Verse 1] 十九世紀の終わり 音楽には決められた景色があった 旋律は流れ 響きは帰る場所を持ち 美しさには名前が付けられていた そこへ現れた クロード・ドビュッシー 彼は音の概念を変えた 揺れるような旋律 色彩を持つ震え 今までとは違う響き 古い音楽を壊したかったのか それとも まだ拾われていなかった音が 世界のどこかにあると感じたのか [break] [Interlude] [Verse 2] 二十世紀の初め 街には新しいリズムが流れていた 踊りのための音楽 大衆のための音楽 その中から生まれた ラグタイム スコット・ジョプリンは その音楽を磨き続けた 軽やかなリズムの奥に 緻密な構造を隠し 誰もが楽しむ音楽にも 深さがあることを示した ただ流行りを作りたかったのか それとも 生まれた場所や聴く人によって 価値が決まることへの違和感だったのか [break] [Interlude] [Verse 3] 映画が世界へ広がった時代 小さな帽子 杖を持った姿 チャールズ・チャップリンは チャーリーという人物を歩かせた 人々は笑った けれどその時代には 笑えない現実もあった 貧しさ、争い、不安に包まれた世界 彼は何を届けたかったのだろう 苦しみを忘れるための笑いか それとも 苦しい世界でも 人間でいるための笑いだったのか 時の先人たちは 何を考えたのか 何を聞いていたのか 何を見ていたのか [Chorus] パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ 君は何を見ていた [post-chorus] 一枚の景色は 一つの視点で出来ているのだろうか 横顔も 正面も 記憶も 時間も 一枚に重ねた いくつもの視点を重ね 壊したのか 作ったのか 未来を描いたのか [Bridge] 名前は残った 技法も残った けれど本当に残ったものは それだけではないのかもしれない 音を疑ったこと リズムを変えたこと 笑いで時代を支えたこと 見え方そのものを変えたこと 彼らが残したのは 答えではなく 違う見方をしてもいいという ちょっとした許しだったのかもしれない [Outro] 今日も誰かが まだ名前のないものを探している 昨日までの形に 少しだけ違和感を覚えながら そしていつか その違和感もまた 誰かの未来になる