
本を読むのって二重に 人生走らせてる感じあるわけ 俺が電車で旅してるとするじゃん 電車の中で本読んでるとさ その本の中の世界と 俺の現実世界が同時に走るわけ 旅館に着いた後も 二つの世界が行ったり来たりする あの滝とかあの温泉とか あのお土産物屋とかあの湖とか あのロープウェーとかあの美術館とか 同時に本の世界の中の 恋愛とか冒険とか死闘とか 宇宙とかファンタジーとか そういうものが走ってるわけ しかもですよ これ本一冊ならまだ良いですが 途中でもう一冊買ってみたりしてごらんなさいよ 世界は三つになった 三つならまだいいよ もう一冊 またもう一冊 買えば買えほど 飲めば飲むほど 酔えば酔うほど どこまでもどこまでも そうです 無限に増殖していく世界!! 俺は本を読みながら旅して 本を読みながら旅するものだから 帰宅する頃には 三千世界を味方にして リュックサックに宇宙が詰まっていた 多元宇宙が詰まっていたのだ

