
[Verse 1] 六時半 ケトルが鳴った 世界にはどうでもいい音で 君の青いマグだけがまだ 昨日の続きを待っている 「またね」って言葉は不思議だね またが来る保証もないくせに 僕らは未来を信じるふりして 簡単に手を振ってしまった [Pre-Chorus] 窓を開けたら朝が来た 僕が許さなくても 朝は来た [Chorus] 君がいない世界のくせに 世界はちゃんと回ってる それが少し悔しくて それが少し救いだった 言えなかった「ごめんね」も 言いすぎた「大丈夫」も もし明日に持っていけるなら 今度はちゃんと君に渡すよ [Verse 2] 銀色の電車に揺られながら 折り鶴をポケットで潰した 願えば叶うなんて言うけれど 叶わない願いはどこへ行くんだろう 駅をひとつ通り過ぎるたび 君から少し遠くなるのに 思い出だけは距離を知らなくて 隣の席に座っている [Pre-Chorus] 呼ばないようにした名前ほど 心は上手に覚えてる [Chorus] 君がいない世界だから 僕は僕を続けていく 忘れるためじゃなくて 忘れないまま歩くため 「会いたい」を飲み込むたび 胸のどこかが痛むけど 痛いってことはきっとまだ 大事だったってことだろう [Bridge] 愛ってなんだろう 救うこと? 守ること? それとも答えのない問いを 二人で間違え続けること? 君を失くしてわかったことを 君に言えないのが悔しいよ だからせめて今日の僕が 昨日の僕より優しくあれ 椅子を戻して ガラスを拾って カーテンを開けて 朝を入れる それだけでいい 今日はそれだけでいい [Final Chorus] 君がいない世界なのに 世界を嫌いになれなかった 君が好きだった空まで 嫌いにはなれなかった 間に合わなかった言葉たちを これからの僕に預けるよ もし明日が僕を変えるなら 君を愛した僕ごと変えてくれ 忘れなくても歩けること 忘れないから歩けること その違いがわかる頃には 僕も少し笑えるかな [Outro] 六時半 ケトルが鳴った 青いマグに湯気が昇る 今日も二人分を注いで 一つだけ 僕が飲んだ

