
グラスに揺れる 月の雫 指先でなぞる 嘘の温度 視線を外して また戻す それだけで あなたは揺れる 言葉は選ぶほど 曖昧で 本音はいつも グラスの底 近づいて 離れて 拍子を わざと外すの ねえ まだ 気づかないの? 優しさは 罠みたいに 整えた 夜のリズムを 少しずつ 崩していく 触れそうで 触れない距離 計算された 指の軌道 笑ってみせた その裏で 壊れる音が 鳴っている ひとつ ふたつ ずらして 心まで 狂わせるの ねえ まだ 離れないで 冷めたふり 上手になって 絡み合う 言葉の中で 本当だけ こぼれていく 愛なんて 呼ばないで 軽い嘘で いいはずだった それなのに どうして 戻れない場所まで 来たの ねえ もう 戻れないの 綺麗なまま 終われないの 崩れていく この夜ごと あなたまで 失っていく グラスに残る 月の欠片 飲み干せない ままの想い

