
改札を抜けて 夜風に吹かれ 今日も一日 がんばったよね 冷たいコンビニの 袋を下げて 私の大好きな 部屋へと帰る 見慣れた坂道 静かな夜空 誰も待っていない 部屋だけど 私だけの自由が そこにあるから 鍵を開ける音が 少し弾むの 「ただいま」って呟く いつものルーティン 「おかえり」は響かない 静かな空間 だけど愛おしい 私だけの城 ドアを閉めたら 今日も安心ね 明日は休みだし 夜更かししよう お気に入りの映画でも 観ようかな お風呂にゆっくり お湯をためて 今日の疲れを 全部溶かそう 暗い廊下を 歩きながら コートを脱いで ハンガーにかける いつもの香りに 包まれて ホッとした瞬間 ふと足元を見る 「ただいま」の次には 何をしよう 「おかえり」がなくても 寂しくない お気に入りの靴を 揃えて並べて 明日もいい日に なりますように お気に入りのヒール 昨日洗ったスニーカー いつもの見慣れた 私の玄関 だけど 「…あれ?」 「その隣にある、大きな黒い靴、だれの?」

