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カプセルの日焼け

V5.5

[Intro] 午後二時 Capsule Wave 窓ぎわの 透明 Capsule 今日もひとり 太陽の正面 キラッ 「暑くない?」 「平気。」 「何してるの?」 …… 「日焼け。」 「カプセルが?」 「うん。」 [Verse 1] 右を向いて 十秒 左を向いて 十秒 ころんと転がり 背中もどうぞ 赤い Capsule 青い Capsule Machine の奥から 呆れて見てる 「何色になるの?」 「茶色。」 「なんで?」 「まだ秘密。」 今日も真剣 Sunshine position 一時間たっても 透明 二時間たっても 透明 「……焼けた?」 「もう少し。」 [Pre-Chorus] キラキラ 光が通る 僕の身体を まっすぐ通る 床には小さな 虹までできる なのに僕だけ 何色にも ならない [Chorus] カプセルの日焼け キラキラ キラキラ 夏の窓ぎわ 特等席 カプセルの日焼け くるくる くるくる 右も左も まんべんなく 「焼けた?」 「まだ。」 「茶色?」 「まだ。」 「明日は?」 「もう少し。」 透明 Capsule 今日も本気で 日焼け中 [Verse 2] 三日目 まだ透明 四日目 まだ透明 五日目 …… 「変わった?」 「全然。」 「ちょっと茶色い?」 「それ、夕日の色。」 「……そっか。」 それでも僕は 窓ぎわへ 中の Toy を そっと見る 君は何も知らずに 僕の中 午後の光を 浴びている …… 「ねえ。」 「なに?」 「どうしてそんなに 茶色くなりたいの?」 少し黙って 僕は言う [Pre-Chorus] 茶色いものは 光を少し遮って 中にあるものを 守ることがあるって どこかで聞いた だから 僕も茶色くなれば この光から 君を少し 守れると思った [Chorus] カプセルの日焼け キラキラ キラキラ 僕のためじゃ なかったんだ カプセルの日焼け くるくる くるくる 中にいる君を 守りたくて 茶色になれ 茶色になれ 今日も太陽に 向いてみる でも 光は僕を 通り抜けて やっぱり僕は 透明のまま [Bridge] その日の午後 いつもより 強い日差し 窓いっぱいに 白い光 「今日こそ……!」 透明 Capsule が 窓を向く そこへ店員 「うわ、今日 日差し強いな。」 …… シャーッ―― ブラインドが 降りる …… 暗い。 「……え?」 [Break] 赤い Capsule が言う 「終わったね。」 青い Capsule も言う 「日焼け。」 …… 僕は ブラインドを見る それから 中の Toy を見る 光はもう ほとんど届かない …… 「あ。」 「どうした?」 「僕が茶色くならなくても……」 …… 「君は守られるんだ。」 [Final Chorus] カプセルの日焼け 終わっちゃった 夏の窓ぎわ 僕の計画 カプセルの日焼け 結局ずっと 透明なままの 僕でした 茶色になれなくても 強くなれなくても 僕が全部 守らなくても 君がちゃんと 守られるなら それでいい それでいい 僕は透明な Capsule のままで ここにいよう [Outro] 午後三時 Capsule Wave ブラインドの隙間から 細い光が 一本だけ 僕の身体に キラッ …… 「これくらいなら いいか。」 ころん 中の Toy も 光の中で 少しだけ光る 「焼けた?」 …… 「ううん。」 「じゃあ何してるの?」 …… 「日向ぼっこ。」 キラッ