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『立ったまま、旅をする』

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V5.5

[Intro — Dawn] まだ 朝になる前 葉の先に 薄い光が 触れる 葉の裏 小さな 気孔が ひとつ また ひとつ ひらいていく [Verse 1 — Open] 葉から 水が 空へほどける 見えないほど 細く 少しずつ その下で 茎の中の水が 引かれる 一本の 細い道を 下から 上へ 押されるんじゃなく 上から 引かれて 水が つづいていく [Pre-Chorus] 根の先から 茎へ 茎から 葉へ 立っている ただ そこに 立っている [Chorus] 立ったまま 旅をする どこへも 行かないまま 水がのぼる 葉へひろがる ひとつの流れが 細く 分かれて 見えないところを 今日も 動いている 風が来る 葉が 少し揺れる その中を まだ 流れている [Verse 2 — Day] 昼 光が 葉に重なる 空から入ったものと 根から来たものが 葉の中で 形を変える できたものの すべてが その場には 残らない 細い道を 今度は 別の流れが 下へ 横へ 新しい葉へ 根の方へ 立ったまま いくつもの流れが すれ違っている [Interlude] 葉が揺れる 光がずれる 流れも 少し 変わる また光 また 流れる [Verse 3 — Evening] 夕方 光が 薄くなる ひらいていたものが 少しずつ 閉じる 葉から空へ出ていた 水が ゆっくり 減っていく 茎の中の流れも 昼とは 違ってくる でも 止まらない [Near silence — a faint pulse remains] [Bridge — Night] 暗くなる 葉は 光を受けなくなる 昼に残ったものが 夜の中で 少しずつ 使われていく ひとつ また ひとつ 同じ間隔で ひとつ また ひとつ 急がない 遅くならない 暗いまま まだ 動いている [Instrumental — steady sparse pulse] [Final Chorus] 立ったまま 旅をする どこへも 行かないまま 昼とは違う 流れになって 夜の中を つづいていく 見えなくなっても なくなってはいない 静かな茎の その中で ひとつ また ひとつ 次へ 変わっていく [Outro — Before Dawn] 空が 少し白くなる 夜の最後の音 ひとつ [The pulse continues] 葉の端に 朝の光 葉の裏で 小さな穴が また ひらく