
歯科助手の記録5(真夏の日常) 学生時代の話(歯科医院アルバイト編) -Lyrics- [Intro] 真夏の予感のする朝 薄青色の風鈴に おはようを返す 歯科医院の入り口 まだ静かな控室 夏の時間がするするり ライチョウの里を置いて 手早く着替え診察室へ [Verse] 髪をまとめた後ろ姿 端末を起動している 同じ薄桃色の茜さんと 「おはよーう」 乾燥の跡のついた 器具を棚にしまう 茜さんが来て 一緒にトレーをセット 最初の患者さん 前日予約の詰め物治療 スーツ姿の黒い靴 エプロンで桃色にする [Pre-Chorus] 口のミラーに ライトを合わせる いつもの手つきで ハンドピースを持つ先生 青いマスクの奥の眼差し しっぽは動かない 親指を握る患者さん 私はバキュームで全部吸う [Break] 金属音の洪水 音は聞こえない 「うがいしてください」 先生が背中を向ける 私は裏で型取りの粉を練る 今日はうまくいった [Verse] 水色マスク水谷さんは 隣の台で歯磨き指導 午前の患者さんも捌け 診察の匂いが残る 水谷さんお勧めの店 風鈴たちに見送られ 小さな赤い鳥居を横目に 茜さんと木陰を選んで歩く [Chorus] 壁に大量のお品書き 数に迷って日替わりにする お兄さんの声が厨房まで響く 茜さんも日替わりだ コップの水滴に 二人の声が映っている もりおか冷麺 するするり するするり 白さを増した日差し 緑道の照り返し チリーン チリーン もうすぐそこだ するするり [Interlude] 薄青色の音をまとう そのまま控室へ 目だけ向けた水谷さんが ゆっくり起き上がる [Bridge] するするり 壁を走り回る子狐たち アイスコーヒー ライチョウの里 一つ奥の店だって 笑う水谷さんに 今日の店を いたずらっぽく勧めた [Final Chorus] 先生がお茶を持って 遠慮がちに入ってきた 午後のひと時が過ぎる 風鈴の薄青色が耳元でそよぐ 二つの風鈴がいる控室 するするり チリーン [Outro] するするり チリーン

