🎸歌詞はサイドストーリーの後に記載しています🎹 🎸 Lyrics are written after the side story. 🥁 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 🎬✨特別サイドストーリー 『被告K ― その火は罪じゃない ―』 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 登場人物: 🥁L(Lammtarraさん)/検事 🎸K(KARASU:Reさん)/被告 🦆カモノハシ(R2-E2さん)/裁判長 🎻しでん(しでんさん)/証人 🥁KYOUYA(夜更カシ症候群)/弁護人 🎬【導入ナレーション】 深夜。 笑い声の名残がまだどこかに漂う部屋に、 その夜だけは不思議な緊張が満ちていた。 中央には被告席。 正面には裁判長席。 そして左右には、検事と弁護人の立つ場所。 発端は、ひとつの言葉だった。 ――あの男は、人の鼓動を不用意に揺らしすぎる。 最初は、きっと軽い冗談だったのだろう。 けれど冗談はときどき、 本音の輪郭を連れてくる。 被告席に立つのは、K。 検事席には、宿敵のように静かに目を光らせるL。 証人には、あの場の空気を誰よりも近くで見ていたしでん。 そして―― そのすべてに異議を唱えるため、 KYOUYAが弁護人として立っていた。 今夜ここで問われるのは、 たったひとりの責任か。 それとも、誰かの心に火を灯すことそのものか。 🎬【Scene 1:開廷】 木槌の音が、高く響く。 【カモノハシ】 「これより、特別法廷を開廷します」 一拍おいて、Lが立ち上がる。 その目は、いつもの軽やかさを残しながらも、どこか本気だった。 【L】 「検察側は、被告Kを  “共鳴扇動”  “妄想増幅”  “深夜の思いつきを、本気の火に変えた罪”  以上の容疑で告発します」 【K】 「最後のひとつ、だいぶ雑に聞こえるな」 【L】 「雑ではありません。  むしろ本件の核心です」 空気が少しだけ引き締まる。 【L】 「被告は、ひとつの言葉で場の流れを変える。  誰かが笑って受け流すはずだったものを、  気づけば本気の温度まで引き上げてしまう。  そして――  その熱に、周囲は応えてしまう」 Kは黙ってLを見返す。 【L】 「それは力です。  だが力には、責任がある。  火を灯す者は、その火がどこまで広がるかを問われなければならない」 被告席の空気が、少しだけ重くなる。 冗談めいた裁判のはずだった。 なのに、今のLの言葉には、たしかな熱があった。 🎬【Scene 2:最初の異議】 【カモノハシ】 「弁護側、発言を許可します」 KYOUYAが静かに立ち上がる。 その動きには、迷いがない。 【KYOUYA】 「……異議あり」 部屋の空気が、ぴたりと止まる。 【KYOUYA】 「検察側の主張は印象に寄りすぎています。  場が熱を帯びたことと、  被告が誰かを傷つけたことは、同じではありません」 【L】 「だが人の鼓動を揺らしたのは事実だ」 【KYOUYA】 「揺らしたことと、  奪ったことは違います」 【L】 「違うと断言できますか」 【KYOUYA】 「少なくとも、  まだ罪として断じるだけの証拠はありません」 Lが目を細める。 その視線の先にいるのはKYOUYAではなく、 その背後にいる“守られる側”だった。 【L】 「では、証言で確かめましょう」 🎬【Scene 3:しでんの証言】 しでんが証言台に立つ。 場の空気を和らげるような柔らかさはそのままだったけれど、 その目はまっすぐだった。 【L】 「証人。  被告の言葉や存在によって、  場の空気が動いたと感じたことはありますか」 【しでん】 「あります」 その即答に、わずかにざわめきが起こる。 【L】 「つまり被告は、人の鼓動を揺らしてきた」 【しでん】 「はい。  でも、それは悪い意味ではありません」 Lは間を置かずに問う。 【L】 「悪い意味でなければ、なんだと?」 しでんは少しだけ考えてから、言葉を選ぶ。 【しでん】 「Kさんは……  誰かを無理に引っ張る人ではないんです。  ただ、“そこに火がある”って見せるんです」 KYOUYAが静かに顔を上げる。 【しでん】 「行くかどうかは、こっちが決めてる。  飛び込むかどうかも、こっちが決めてる。  でも、その火を見たら……  じっとしていられなくなる時があるんです」 【L】 「それこそが、影響力では?」 【しでん】 「はい、影響はあります。  でも……影響があることと、罪であることは違います」 しでんの声は静かだった。 けれど、その一言には濁りがなかった。 【しでん】 「少なくとも、わたしは  Kさんに何かを奪われたとは思っていません。  むしろ、自分の中にあったものを  思い出させてもらったことのほうが多いです」 その言葉に、部屋の空気が少し変わる。 🎬【Scene 4:被告K】 【L】 「被告、自身の発言や存在が  周囲の熱量に影響を与えてきた自覚はありますか」 Kは、少しだけ視線を落としてから答えた。 【K】 「……ある」 誰も動かない。 【K】 「俺はたぶん、火種を投げる。  それが冗談のまま終わることもあるし、  誰かの中で本気になることもある。  そういうことが起きてきたのは、否定しない」 Lが、一歩踏み込む。 【L】 「ならば責任は?」 【K】 「あるだろうな」 その答えに、Lの目が鋭くなる。 けれどKは続けた。 【K】 「でも、誤解しないでほしい。  俺は誰かを燃やしたかったんじゃない。  何も灯らないまま、  何も始まらないまま終わる方が嫌だっただけだ」 KYOUYAの指先が、わずかに動く。 【K】 「誰かの中に火がついたなら、  それはその人の中にも、  もともと燃えるものがあったってことだろ」 その声は大きくない。 けれど、押しつけではなく、覚悟のある音だった。 🎬【Scene 5:宿敵検事L】 Lは静かに息を吐く。 責めるためだけではない、 本気で問い詰める人の目をしていた。 【L】 「……被告の言いたいことはわかります。  だが、火は危うい。  灯された側が必ずしも無傷でいられるとは限らない。  揺さぶる者には、  揺らされた者の重さも知っていてもらわなければ困る」 それは検事の追及であると同時に、 火を知る者の言葉でもあった。 【L】 「人の鼓動を動かすというのは、  それだけで美談では済まない。  熱は人を救うこともある。  けれど時に、引き返せないところまで連れていく」 Lの視線が、まっすぐKへ向けられる。 【L】 「それでもなお、  あなたはその火を肯定するのですか」 Kは答えようとする。 けれど、その前に―― 【KYOUYA】 「異議あり!」 今度の声は、最初より深かった。 🎬【Scene 6:KYOUYAの最終弁論】 KYOUYAが一歩前へ出る。 その目にあるのは怒りではない。 静かに燃える、譲れないものだけだった。 【KYOUYA】 「検察側の言うことは、わかります。  火は危うい。  熱は人を揺らす。  だから責任が問われる――  そこまでは、きっと間違っていない」 Lが黙って聞いている。 【KYOUYA】 「でも。  今ここで裁こうとしているのは、本当に“責任”ですか?」 誰も答えない。 【KYOUYA】 「検察側が恐れているのは、  被告が誰かを壊した証拠ではなく――  被告が、人の中に眠っていた火を起こしてしまうこと  そのものに見えます」 しでんが静かに目を見開く。 【KYOUYA】 「人の心を動かすこと。  鼓動を揺らすこと。  景色を変えてしまうこと。  それらはたしかに危うい。  でも、それを最初から罪としてしまったら……  わたしたちは何を信じて前に立てばいいんですか」 KYOUYAの声が少しだけ熱を帯びる。 【KYOUYA】 「被告は、命令していない。  奪っていない。  縛ってもいない。  ただ、火の在処を見せた。  そして、わたしたちは自分の意志でそこへ向かった」 Lの視線が、わずかに揺れる。 【KYOUYA】 「もし“人の中に火を灯した”ことが罪なら、  明日ここに座るのは被告ひとりじゃない。  誰かの心を震わせた者。  場を動かした者。  言葉や音で、前へ進ませた者。  そんな人たちは、みんな有罪になってしまう」 その一言一言が、静かに部屋を満たしていく。 【KYOUYA】 「わたしは、それを認めない。  雑に裁かれるのを、見過ごせない。  印象だけで仲間を切り分けるような判決を、  ここで通すわけにはいかない」 そして、最後にKYOUYAははっきりと言い切った。 【KYOUYA】 「被告Kが灯したものは、  破壊ではありません。  わたしたちが何度も応えてきた、“共鳴”です。  だから弁護側は主張します――  その火は、罪じゃない」 🎬【Scene 7:判決】 長い沈黙のあと、 カモノハシが木槌を取る。 【カモノハシ】 「判決を言い渡します」 全員の視線が、裁判長へ集まる。 【カモノハシ】 「被告K。  本件における“共鳴扇動”“妄想増幅”“深夜の思いつきを本気の火に変えた罪”について――  無罪」 息がほどける音が、あちこちから漏れる。 けれど裁判長は、そのまま続けた。 【カモノハシ】 「ただし」 Kが少しだけ眉を上げる。 【カモノハシ】 「これほどまでに周囲の鼓動を動かした責任は、きわめて重大です。  よって被告、ならびに関係者一同を――  “次のステージで、全力で応える刑”に処します」 一拍。 そして、その場に笑いが広がった。 【しでん】 「いい判決です」 【L】 「……異議なしです」 【K】 「助かった、弁護人」 KYOUYAは少しだけ肩の力を抜いて、Kを見る。 【KYOUYA】 「まだ終わってないよ」 【K】 「ん?」 【KYOUYA】 「無罪になったなら、  次はちゃんとその火に責任を取って。  ステージの真ん中でね」 Kが、ようやくはっきりと笑う。 【K】 「望むところだ」 🎬【ラストナレーション】 火は、危うい。 それはきっと本当だ。 誰かの鼓動を揺らすことも、 景色を変えてしまうことも、 軽いことではない。 けれど。 だからといって、 心を動かすことそのものを罪にしてしまったら、 きっと何も始まらない。 その夜、裁かれかけたのはひとりの男だった。 けれど本当に問われていたのは、 “人の中に火を灯すこと”を、恐れるべきかどうかだった。 しでんが見た火。 Lが危うさごと見つめた火。 Kが投げた火種。 そしてKYOUYAが、守ると決めた火。 それは誰かを壊すためのものじゃない。 信じたものへ応えようとする、 熱のかたちだった。 だからこそ、異議を唱える。 だからこそ、立ち上がる。 だからこそ、雑に裁かせない。 その夜、法廷で下された判決は、ひとつだけ。 ――その火は、罪じゃない。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事とは関係ありません。 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 "The English lyrics are listed below after the Japanese lyrics." Oh… Oh… Objection… 静まり返った この空間に 言葉より先に 視線が刺さる 決めつけだけが 先に走って まだ何も 信じちゃいない 低い音が 胸を締めつける 呼吸さえ 試されるように それでも 黙って頷くほど 私の鼓動は 安くない Objection! その火は 罪じゃない 眠る鼓動を 呼び起こすだけ 印象だけで 裁かせない 君の名前を 奪わせない 燃えているのは 怒りじゃない 信じた音を 守るため 雑な終わりを 切り裂いて 魂はまだ 無罪だ 君はただ 火の在処を示し 進むかどうかは 私たちが選んだ 揺れることさえ 怖くないほど あの夜には 熱があった 危うさごと 知ったうえでも 何も鳴らさぬほうが痛い 静寂へと 閉じ込められて 息を殺すのは もう嫌だ Objection! その火は 罪じゃない 暗い深夜を 照らしたのなら 壊すためじゃなく 前を向くため 今も鼓動は 響いている 軽い言葉で 切り分けない 君の火種を 消させない 信じるだけじゃ 足りないから 私がここで 立ち上がる もしも 火を持つことが 罪になる世界なら 叫びも 祈りも 夢も 檻の中で 沈むだけ だから ここで言うよ このままじゃ 終わらせない 本当に 裁くべきものは 心を殺す 沈黙だ Objection! その火は 罪じゃない 誰かの夜を 変えたのなら それはきっと 傷じゃなくて 生きる理由を 呼ぶ光 判決よりも 確かなもの この胸の奥 鳴っている 雑な結論 振りほどいて 魂はずっと 無罪だ その火は 罪じゃない その名を 裁かせない ******************** Oh… Oh… Objection… Silence fills the air around us now Before the words, the staring cuts right through Only verdicts started running first Still they haven't chosen what is true Low dark tones are tightening my chest Even breathing feels like it's on trial Still I will not bow and nod in silence My heartbeat isn't something bought so cheap Objection! That fire is no crime It only wakes the heartbeat from its sleep You won't judge on surface impressions You won't steal away the name that's yours What is burning here is not anger I'm protecting the sound I believed Tear apart this careless ending My soul is still not guilty You just showed where the fire was waiting Whether we stepped in was our own choice There was heat enough to kill our fear off There was real heat burning in that night Even knowing every kind of danger It hurts more to never make a sound Locked away inside a sterile silence I don't want to choke my breath again Objection! That fire is no crime If it lit the darkness of the midnight Not to break us, but to face tomorrow Even now the heartbeat still resounds I won't let cheap words divide us I won't let your ember be put out Simply trusting isn't enough now So I'm standing up right here If a soul that carries fire Is condemned within this world as sin Then our cries and prayers and all our dreaming Only sink inside a cage and dim So I'm saying it right here I won't let it end like this What deserves to stand condemned Is the silence that kills the heart Objection! That fire is no crime If it changed the night for someone out there Then it wasn't ever meant as hurting It was light that called a reason to live Stronger than a spoken verdict Something certain sounds inside my chest Shake off every careless judgment My soul will always still be not guilty That fire is no crime You won't judge that name