[Intro] 夕方の Capsule Wave Machine のガラスに 長い光が差していた 僕の後ろには いつもの影 …… のはずだった ふと振り返る 「……二つ?」 もう一度見る 「……二つ。」 まあ ライトのせいかな [Verse 1] 気にしないで 前を向く 少し経って また振り返る …… 「え?」 ひとつ ふたつ みっつ よっつ …… 「五つ!?」 僕はひとりだよ? なのに後ろで 五つの影 しかもなんだか 僕を見ないで 影と影で 向き合ってる …… 「何してるの?」 バッ! …… ひとつ。 「……。」 「戻った?」 [Pre-Chorus] 二つ? 五つ!? ひとつ。 二つ? 五つ!? ひとつ。 おかしい 絶対おかしい 僕が見るたび 数が変わる でもひとつなら …… まあ いいか 僕はまた 前を向いた その後ろで 五つの影が 一列に並んでいた [Chorus] Shadow meeting 僕の後ろで こそこそ 何を話してる? Shadow meeting 僕に隠れて 二つ 五つ またひとつ 僕が前を向けば ざわざわ 僕が振り向けば ピタッ! ねえ そこにいるの 分かってるよ …… たぶん。 [Verse 2] 影その一 「最近ちょっと 調子に乗ってない?」 影その二 「でも前より 優しくなった。」 影その三 「昨日のあれは 良くなかった。」 影その四 「あれくらい いいだろ。」 影その五 「では、次。」 …… 僕はまだ 聞こえないふり 何これ 僕の悪口? いや 会議? しかも議題 …… 僕? [Break] 僕は前を向いたまま 三 二 一―― バッ! 「今、五人いたよね?」 …… ひとつ。 「……。」 「ちょっと横に動いて。」 …… 「……。」 「動いて。」 …… すっ。 ひとつの影から 小さな肩が出た 「いるじゃん!」 ざわっ! 五つの影が 一斉に散った [Chorus 2] Shadow meeting! やっぱりいた! ひとつじゃない 五ついた! Shadow meeting! 逃げても無駄! 今日の議題は 僕なんだろ? 「で?」 …… 「僕、何点?」 影たち 「……。」 「優しさ。」 「7。」 「勇気。」 「5.5。」 「素直さ。」 「……3。」 「3!?」 「低くない!?」 「異議あり!」 「本人は発言禁止です。」 「僕の会議なのに!?」 [Bridge] しばらくして 僕は聞いた 「じゃあ 合計は?」 影たちは 顔を見合わせる 「まだ。」 「え?」 「まだ採点できない。」 「なんで?」 少し静かになって ひとつの影が言った 「君はまだ――」 「今日を生きてる途中だから。」 …… 僕は黙った 「じゃあ この会議は何?」 「途中経過。」 「いつやってるの?」 …… 「毎日。」 「毎日!?」 [Final Chorus] Shadow meeting 僕の後ろで 今日も僕を 話してる うまくできたこと できなかったこと 言えなかったこと 笑えたこと 二つ 五つ ひとつ 数が違って 見えたって 全部きっと 僕の中 今日の僕を 決めるんじゃなく 明日の僕へ 渡す途中経過 Shadow meeting まだ結論は いらない だって僕は まだ今日を 生きている [Outro] 閉店前の Capsule Wave 照明が ひとつ消える 影が 五つから四つ 四つから三つ 三つから二つ そして―― ひとつ。 僕は最後の影に聞いた 「ねえ。」 「君は何担当?」 …… 最後の影は 少しだけ揺れた 「僕?」 「うん。」 …… 「僕は――」 「君が自分を 嫌いにならないようにする係。」 …… パチン。 最後の灯りが消えた 影も消えた [Ending] 翌朝 Capsule Wave 灯りがつく 僕の後ろに いつもの影 ひとつ。 …… 「おはよう。」 返事はない 僕は少し笑って 「今日もよろしく。」 …… カチッ。


