
ゆらり ゆらり まだ覚めない まぶたの裏 みずいろのまま 息をほどく 指でなぞる 君の名前も 溶けてゆく 街の光 輪郭だけ 遠くに鳴る 静かなざわめき 舌の上で 甘くにじむ 言えないことが 燻るね 空気を吸って 軽く吐いて 曖昧な境目 撫でるだけで 日々がゆらぐ 冷たい夜 やわらぐ声 胸の奥で 世界ゆがむ こぼれそうに 揺れたままで 少しの痛み 少しの愛 水たまりに 記憶光る 呼んでみるたび 遠くなるだけ 息継ぎだけ うまくできず 唇から 音がこぼれて 「大丈夫」も すぐ薄まる 甘いフレーズを 飲みほして ビルの間 風がすべる ゆるいカーブで 夜をなぞる 笑いかけて また逸れて 視界だけが ふわり揺れる こぼれた言葉 ひっかかる胸 間に残った ぬくもりだけで 日々がゆらぐ 冷たい夜 やわらぐ声 まぶたの裏 世界ゆがむ こぼれそうに 揺れたままで 少しの痛み 少しの愛 言いかけたまま 息がゆれる 呼んでみるたび 近づけないまま 指でなぞる 白い息 曖昧さだけ 連れて帰る ひとつ深く 吸い込んで 君のかたちを 手放してく 冷たい夜 やわらぐ声 胸の奥で 世界ゆがむ こぼれそうに 揺れたままで 少しの痛み 少しの愛 水たまりに 記憶光る 呼んでみるたび 静かになってく

