手順は増えている 理由は書かれている 間違ってはいない どこにも違反はない ただ少しだけ 昨日までの動きが止まる その止まり方に 説明が追いつかない 許可を取ればいい 届けを出せばいい そう言われていることは 理解できてしまう 理解できてしまうからこそ 何も言い返せない 正しいことだけで 世界はできている でも正しいことが いつも軽いわけじゃない 面倒な手続きが 仕事の形を変えていく それを受け入れるかどうかだけが 残されている 問題はないと言われる 法律にも触れていない だから誰も止めない だから誰も困らない 困るのはいつも 少しだけ外側の時間 それでも続く前提だけが 先に決まっている 認めないなら会社が困る 認めればこちらが動く そのどちらにも 静かな負担がある 正しいことだけで 世界はできている でも正しさはいつも 簡単な顔をしていない 面倒な手続きが 積み重なっていく それでも日常は 止まらないまま続く 不満はある 理不尽ではない ただ少しだけ 仕事の速度が合わない 納得できない 納得したくない 会社とはそういうものだ ルールとはそういうものだ というなら わたしとはこういう者だ