
冷たいアスファルトの 匂いがした 昨日の私とは 違う目線で 見上げる空は どこまでも広くて 戸惑いながら 小さく 息を吸った 足音は音も なく 影は しなやかに 失くしたものを 取り戻すみたいに あの日涙に 濡れた窓辺から 遠く、遠く 飛び降りて見たんだ 二本の足じゃもう 歩けないけれど 代わりに羽が 生えたような軽さで あなたの足元に そっと、すり寄る 猫になって あなたに 舞い降りた日 言葉はもう いらないね 喉を鳴らすから 名前を呼んで その温もりで もう一度、 生きていく 意味を知るよ ふわり、柔らかい 奇跡に包まれて 気まぐれに見えるかも しれないけれど あなたを見守る ための特等席 傷ついた背中を 優しく撫でるたび 痛みが溶けて 消えていく 気がした 人間の時は 気づけなかった 世界は、こんなにも 愛おしい音で 満ちていたんだね 木漏れ日のなか 目を細めて 眠りに、つくよ さよならを告げずに 消えた私を あなたは今も どこかで探してる? 大丈夫、 すぐ隣にいるから 猫になって あなたに舞い降りた日 言葉はもう、いらないね 喉を鳴らすから 名前を呼んで その 温もりで もう一度、生きていく 意味を知るよ ふわり、柔らかい 奇跡に包まれて 時間は残酷に すべてを変えるけど この絆だけは 形を変えても ずっと、ずっと 離さないから 猫になって 見つけた永遠の場所 言葉を越えて 心はひとつに溶け合う 名前を呼んで そして微笑んで 生まれ変わった意味が 今、満たされていく ふたりで紡ぐ 新しい物語を ずっと、ずっと 傍で見守って いるよ 「 ニャー 」と小さく 魔法を解くように あなたの足元で 丸くなる夜 ずっと 、 そばに、 いるよ

