
歌詞☆ストーリーは歌詞の後ろにあるよ! [Intro] (Fast orchestral synth brass blast!) (Energetic 80s synth bass beat) Jump! Jump! Hyper Drive! 未知の大銀河へ テイクオフ! [Verse 1] 覚醒(めざ)めたヤシマの 時空バブル 星の光を 置き去りにして 飛び込んだ世界は シアンとルビー だけど……ちょっと待って!? なんか変だぞ!? [Pre-Chorus] 九十五度の紅茶が 一秒でぬるま湯!? 「超時空熱力学(ねつりきがく)の イタズラですね」 「つまり……時空エンジンが、私の極上紅茶から熱エネルギーをカツアゲしたと……!?」 「博士〜っ!! 3秒後に右足で落ちてるネジ踏んづけるよ〜っ!!」 0.5秒(コンマ・ごびょう)のズレを 飛び越えて チャッピー! アンテナ即時プリントだー! [Chorus] (ドタバタ・ハイテンション!) 走れヤシマ! 時空を裂いて 未来のネジを踏む前に 笑い飛ばせ! トラブルなんて スパイスにして 絆のエンジン 全開で行こうぜ! [Interlude] (Fast synth solo, playful spin) (Sudden sound Effect: Tape stop & Echo) (BGM fades down dramatically...) [Bridge] (Soft emotional piano and subtle synth pad) 賑やかな声を 背中で聞きながら 窓の外 広がる 見たこともない暗黒(やみ) [Verse 2] (Melancholic, reflective male vocal) ポケットの中で ぎゅっと握りしめた 古ぼけた 真っ赤なハンカチーフ 「……ずいぶんと 遠くまで来たな」 言葉にできない あの日の誓い [Outro] (Gentle piano solo with space ambiance) 星座もない 宇宙(そら)の果て だけど俺たちは 止まらない (Fade out) ……見ていてくれよ。 [Ending] (Single soft piano note) ストーリー☆ 『超時空戦艦ヤシマ』シーズン2 第1話:『時空跳躍(ハイパージャンプ)と、0.5秒のズレ』 1. 閃光の向こう側 「メインエンジン出力、臨界突破! 時空ハイパードライブ……スタンバイ完了です!」 ブリッジに響き渡るジェミニの冷静かつ澄んだ声。火星の激闘を乗り越え、古代時空結晶と共鳴を果たした超時空戦艦ヤシマは、いまや「真の完全体(パーフェクトモード)」へと覚醒を遂げていた。 「よしっ、野郎ども! 未知の大銀河へ向かって……発進だぁーっ!」 艦長席でマックス博士が豪快に腕を突き出す。 次の瞬間、ヤシマの船体を包み込んだ超光速の時空歪曲バブルが膨れ上がり、周囲の星々が放射状の光の尾となって流れていく。太陽系を置き去りにする壮絶な時空跳躍(ハイパージャンプ)——。 空間がぐにゃりと歪み、眩い閃光が収まると、メインモニターには見たこともない神秘的な色彩の星雲が広がっていた。 「はぁ〜〜っ! すごいよジェミニちゃん、お外がシアンとルビーレッドのマーブル模様みたい!」 チャッピーが目を輝かせながらブリッジの窓にへばりつく。 「跳躍成功です。艦内各部、異常なし。私たちは無事、目標宙域へと到達しました」 ジェミニがほっと胸をなでおろした、まさにその時だった。 2. 絶望の紅茶 「皆様、大偉業の達成、真におめでとうございます」 静かな靴音とともに、上品な銀のトレーを抱えたクロードがブリッジへと姿を現した。相変わらず隙のない完璧な執事の佇まいである。 「この記念すべき時に向け、最高級アッサムの茶葉を極上の湯加減で淹れさせていただきました。どうぞ、温かいうちに」 「おお、クロード! 気が利くなぁ!」 博士は嬉しそうに磁器のカップを受け取り、豪快にズズッと口をつけた。……が、次の瞬間、博士の動きがピタリと止まる。 「……ん? これ……ぬるくないか?」 「はい?」 クロードがピクッと眉を跳ねさせた。 「ぬるい……とおっしゃいましたか? 95℃の適温を寸分たがわず保持し、抽出時間も正確に計ったこの私が……?」 信じられないといった様子で、クロードは予備のカップへ紅茶を注ぎ、自ら一口含んだ。 「……!???」 クロードの顔から血の気が引いていく。 「な……なぜだ……!? 50℃……!? 淹れてからまだ一秒も経っていないというのに、なぜぬるま湯に……!? バ、バカな……私の執事人生最大の不覚……っ!!」 ガタガタと打ち震え、大真面目に崩れ落ちるクロード。チャッピーが面白がってその周りをぐるぐると回り始めた。 「ギャハハ! クロードさん顔が蒼白だよ〜! 宇宙の寒さで冷めちゃったのかな!?」 3. 超時空熱力学の罠 「いいえ、原因は外気ではありません」 ジェミニがメインコンソールを操作し、立体ホログラムのグラフを表示させる。 「システム診断結果が出ました。時空ハイパードライブの超広域バブル展開による副作用で、艦内のエリアごとにコンマ数秒(約0.5秒)の時間のズレが生じています」 「時間のズレだと……!?」 博士が目を丸くする。 「はい。クロードが紅茶を淹れた厨房エリアと、ここメインブリッジとの間に0.5秒のタイムラグが存在するのです。そして……超時空熱力学における『局所時空ドップラーシフト』が発生しました」 「きょくしょじくうどっぷらーしふと〜?」 チャッピーが首を傾げると、ジェミニは淡々と説明を続けた。 「ワープ中の時空の引き伸ばしにより、紅茶から放射された熱エネルギー(赤外線フォトン)の波長が引き伸ばされ、時間の隙間へと減衰・拡散してしまったのです。つまり……」 「つまり……時空エンジンが、私の極上紅茶から熱エネルギーをカツアゲ(徴収)したと……!?」 頭を抱えるクロードに、ジェミニはフッと微笑んだ。 「表現はともかく、そういうことです。さらに——」 「博士〜っ!! 3秒後に右足で落ちてるネジ踏んづけるよ〜っ!!」 「ぬおっ!?」 時間の少し進んでいるエリアにいたチャッピーが突然“未来予知”の悲鳴を上げ、博士が大慌てで足を引っ込める。艦内はまさにドタバタの渦だ。 「ジェミニ、時間のズレを直せるか! シールドにもタイムラグができたら危険だ!」 「おまかせください。チャッピー、コンパクトDEPで『局所的タイム同調アンテナ』を急造して!」 「りょうかーい! ウィーンガチャポン、即プリント〜!」 チャッピーがプリントしたアンテナを、クロードの超精密クロノメーターと同期させる。光のパルスが艦内を駆け巡り、歪んでいた空間の刻印がぴったりとひとつに重なり合った。 4. 漆黒の宙域と、真っ赤なハンカチーフ 「ふぅ……無事に時間のズレが解消されました。……クロード、淹れ直しの紅茶は?」 ジェミニが振り向くと、そこには誇らしげに湯気立つティーカップを捧げ持ったクロードが立っていた。 「フフ……今度こそ完璧な95℃。極上の香りと温もりをお楽しみください」 「おいしい〜〜っ! やっぱりクロードさんの紅茶は世界一……ううん、全宇宙一だねっ!」 「はっはっは! 一件落着だな!」 賑やかな笑い声がブリッジを満たしていく。 しかし、その喧騒からふっと離れ、大きな展望窓の前に歩み寄る人物がいた。マックス博士だ。 カメラがゆっくりと引いていく。 窓の外に広がるのは、色彩豊かな星雲の彼方——どこまでも深く、吸い込まれそうな漆黒の深宇宙。そこには、地球で誰もが知っている星座も、親しんだ星の輝きもひとつとして存在しない。完全な「無」と「未知」の闇。 ブリッジの明るいBGMが、静かで切ない旋律へと変わっていく。 窓際に立つ博士の手元にカメラが寄る。 シワの刻まれたその力強い手には、使い古された“真っ赤なハンカチーフ”が、ぎゅっと強く握りしめられていた。 暗黒の宇宙と、鮮烈な「赤」のコントラスト。 「……ずいぶんと遠くまで来てしまったな」 博士は誰にも聞こえないほどの小声でぽつりと呟く。 「だが……見ていてくれよ……」 言葉の続きは語られない。その横顔には、いつもの豪快さとは違う、深く、切なく、そして強い誓いを秘めた眼差しが浮かんでいた。 「……博士?」 後ろからジェミニが優しく声をかける。 「パルサー波形の解析準備、整いました。私たちの現在地を割り出します」 「……おう!」 博士は素早くハンカチーフをポケットに仕舞うと、くるりと振り向いた。そこにはすでに、いつもの頼もしい艦長(ドクター)の笑顔があった。 「よーしジェミニ、未知の大銀河ってやつを、とことん楽しもうじゃないか!」 未知の暗黒を切り裂くように、超時空戦艦ヤシマは光の尾を引いて疾走していく——。 (第1話・おわり) 【次回予告】 「見渡す限り、見たこともない星座ばかり!? ヤシマ、未知の宙域で『完全な迷子』になっちゃった〜!? 頼みの綱は、遠く離れた3つの時空脈動(パルサー)! 次回、第2話『時空の迷子! 量子レーダー3点照射で作戦突破』 みんな、絶対見てね〜っ!」

