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きさらぎ駅

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V6

【Aメロ】 見慣れた窓が 知らない夜を映す 電車の音だけ 闇へ消えていく 次の駅名を 何度見ても そこにはない文字が 浮かんでいた 「きさらぎ駅」 聞いたことのない名前 なのにどうして 胸の奥だけ 知っている 【Bメロ】 降りたホームに 人影はなく 遠くで鈴の音が ひとつ鳴る 帰りの電車を 待っているのに 時刻表から 私の時間だけ消えた 【サビ】 きさらぎ きさらぎ 月のない夜に 呼ばれてる 戻りたい 戻れない 線路の先は 夢なのか きさらぎ きさらぎ 誰もいないのに 声がする 「こちらへおいで」 その囁きだけが 暗闇の中で 微笑んでいた 【2番】 携帯の画面に 知らない数字 助けを求めても 届かない 地図を開けば 白紙の世界 現在地だけが 赤く点滅する 歩いても 歩いても 同じ古びた踏切 振り返れば さっきまであった駅がない 【Bメロ2】 線路沿いに 揺れる小さな灯り 近づくほど 遠ざかってゆく 誰かが私の名前を呼んだ でも声の主は どこにも見えない 【サビ】 きさらぎ きさらぎ 夜の向こうで 待っている 帰りたい 帰れない 現実の扉は 閉ざされた きさらぎ きさらぎ 時計の針さえ 眠ってる 「もう少しだけ」 そう囁く声に 心だけが 引き寄せられてゆく 【Cメロ】 もしもこの歌を 誰かが聴いたなら どうか私を 探さないで もしも駅名を 見つけたとしても そのホームには 降りないで だって―― あなたの背後で 今、電車のドアが 開く音がした 【ラスサビ】 きさらぎ きさらぎ 月明かりさえ 届かない 夢なのか 現実なのか もう境界は 消えてゆく きさらぎ きさらぎ 遠くで電車が 呼んでいる 「次は終点――」 そのアナウンスのあと 静寂だけが 残った そして誰もいないホームに ひとつだけ 足音が 近づいてくる 【アウトロ】 カン―― カン―― カン―― 踏切の音が 夜の底へ沈んでいく 次の駅は―― きさらぎ駅。