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ありふれていない

V5.5

[Intro] 家の近くの公園に まだ同じベンチがある 座る理由もないのに 遠回りして見に行った [Verse 1] 君と話したことなんて もう全部は思い出せない だけど黙っていた時間だけ やけにここに残っている 駅前の居酒屋は 今日も少しだけうるさい 誰かの笑い声が ガラス越しに滲んでいる [Pre-Chorus] よくあることだって わかってる 話したらきっと 時間が解決するよって言う でもその時間を ひとりで待つのが怖い 部屋の灯りをつけるまでの 静寂が怖い [Chorus] たくさんの歌が知ってる悲しみでも この部屋の夜までは知らないでしょう 明日からの全部を ひとりで受け取るのが怖い 誰かこのトゲを抜いて 抜けないならせめて 痛いままでいいって言って ひとりにもどった部屋で 灯りのつけ方さえ 少しわからなくなる [Verse 2] 目の前のコンビニは 今日も白く光っている ひとり分の影の横に 記憶だけが立っていた 少しおしゃれなビールも 君が選んだ安いチューハイも もう必要ないはずなのに まだ私を呼び止める レジ袋はいりますかって いつも通りに聞かれて いつも通りに答えたあと 私だけが変わっていた [Pre-Chorus 2] 帰れば部屋はある 鍵もちゃんと開く でもそこがもう 帰る場所じゃないみたいで 誰もいないことより 誰かがいたことの方が怖い 空っぽじゃなくて 形だけ残ってるから [Bridge] 公園のベンチ 駅前の灯り コンビニの白い床 どこにも君はいないのに どこも君のあとをしている 歯ブラシを捨てたら 終わると思ってた でも空いた場所が いちばん君に似ていた [Bridge 2] 誰かに話せば ありふれた話になる それでも私の中では まだ名前もつかない [Final Chorus] たくさんの歌が知っている悲しみでも この部屋の夜までは知らないでしょう 夜だけが長くなって 朝だけが遠くなった そんなぐちゃぐちゃしたものを ありふれた名前で呼ばないで 誰かこのトゲを抜いて 抜けないならせめて ここにあるって言って 私の中では まだ終わっていないんだよ 帰る場所はあるのに 寄りかかる場所がなくて 明日がこんなに怖いんだよ [Outro] 家の近くの公園に まだ同じベンチがある 今日は座らないまま 少しだけ遠くを見ていた