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我、戦艦大和

V6

[Intro] 鋼鉄(こうてつ)の胎動(たいどう) 呉(くれ)の海(うみ) 秘(ひ)して造(つく)られし 巨(おお)き影(かげ) 四十六糎(よんじゅうろくセンチ)の咆哮(ほうこう)抱(いだ)いて 我(わ)が名(な)は――大和(やまと) [Verse 1] 昭和(しょうわ)十六(じゅうろく) 冬(ふゆ)の海(うみ) 御国(みくに)の明日(あす)を 背(せ)に受(う)けて 誰(だれ)より強(つよ)く 誰(だれ)より重(おも)く 波(なみ)を押(お)し分(わ)け 我(われ)は征(ゆ)く 連合艦隊(れんごうかんたい) 旗(はた)を掲(かか)げ 遠(とお)き海原(うなばら) 睨(にら)めども 空(そら)を埋(う)めゆく 銀翼(ぎんよく)に 戦(いくさ)の理(ことわり) 変(か)わりゆく [Pre-Chorus] 撃(う)てぬ砲(つつ)なら 何(なん)のため 沈(しず)まぬ船(ふね)なら 誰(た)がため 問(と)えど鋼(はがね)は 答(こた)えずに ただ機関(こころ)だけが 脈(みゃく)を打(う)つ [Chorus] 時代(じだい)は移(うつ)ろい 我(わ)が役目(やくめ) 存在(そんざい)そのもの 我(わ)が役目(やくめ) 帝国海軍(ていこくかいぐん) その象徴(しょうちょう) 我(われ)は戦艦(せんかん)大和(やまと) 四十六糎(よんじゅうろくセンチ) 天(てん)を衝(つ)き 鋼(はがね)の巨体(きょたい) 波(なみ)を割(わ)る されど時代(じだい)は 空(そら)を征(ゆ)く 我(われ)は戦艦(せんかん)大和(やまと) [Verse 2] マリアナの空(そら) 雲(くも)は裂(さ)け レイテの海(うみ)に 砲声(ほうせい)轟(とどろ)く 初(はじ)めて向(む)けた 巨砲(きょほう)の先(さき)に 夢見(ゆめみ)た決戦(けっせん) 既(すで)になし 傷(きず)を抱(かか)えて 帰(かえ)る海(うみ) 失(うしな)う友(とも)の 名(な)を刻(きざ)み 燃料(あぶら)も明日(あす)も 細(ほそ)るなか なお浮(う)かぶことが 務(つと)めなり [Pre-Chorus] 鉄(てつ)の巨体(きょたい)を 誇(ほこ)れども 時代(じだい)の潮(しお)には 抗(あらが)えぬ それでも我(われ)に 命(いのち)あらば 最後(さいご)の命(めい)まで 海(うみ)を征(ゆ)く [Chorus] 時代(じだい)は移(うつ)ろい 我(わ)が役目(やくめ) 存在(そんざい)そのもの 我(わ)が役目(やくめ) 帝国海軍(ていこくかいぐん) その象徴(しょうちょう) 我(われ)は戦艦(せんかん)大和(やまと) 空(そら)を仰(あお)げば 敵機(てっき)の群(む)れ 海(うみ)を見下(みお)ろす 翼(つばさ)の時代(じだい) それでも砲口(ほうこう) 天(てん)を向(む)く 我(われ)は戦艦(せんかん)大和(やまと) [Bridge] 昭和(しょうわ)二十年(にじゅうねん) 四月六日(しがつむいか) 徳山(とくやま)の海(うみ)を 後(あと)にして 帰(かえ)らぬ航路(こうろ)と 知(し)りながら 沖縄(おきなわ)目指(めざ)して 舵(かじ)を取(と)る 明日(あす)の燃料(あぶら)は もう要(い)らぬ 帰(かえ)る港(みなと)も もう要(い)らぬ ただこの身(み)に 残(のこ)された 最後(さいご)の役目(やくめ)を 果(は)たすまで [Battle Interlude] ――機関(きかん)、最大戦速(さいだいせんそく)。 対空戦闘用意(たいくうせんとうようい) 右舷上空(うげんじょうくう) 敵機多数(てっきたすう) ――撃(う)ち方(かた)始(はじ)め 撃(う)て 撃(う)て 撃(う)て この鋼(はがね)が 砕(くだ)けるまで [Final Chorus] 時代(じだい)は移(うつ)ろい 我(わ)が役目(やくめ) 大艦巨砲(たいかんきょほう)の 集大成(しゅうたいせい) 海上特攻(かいじょうとっこう) その魁(さきがけ)ぞ 我(われ)は戦艦(せんかん)大和(やまと) 砲塔(ほうとう)傾(かたむ)き 炎(ほのお)に染(そ)まり 幾千(いくせん)の命(いのち)を抱(いだ)き 巨体(きょたい)は静(しず)かに 海(うみ)へ還(かえ)る 我(われ)は戦艦(せんかん)大和(やまと) されど忘(わす)るな この姿(すがた) 勝利(かち)でも誉(ほま)れでも ありはせぬ 時代(じだい)に呑(の)まれた 鋼(はがね)の記憶(きおく) 我(わ)が名(な)は―― 戦艦(せんかん) 大和(やまと) [Outro] ――傾斜(けいしゃ)、復元(ふくげん)せず。 砲声(ほうせい)は止(や)み 機関(こころ)も止(と)まり ただ波(なみ)だけが 我(われ)を包(つつ)む 我(わ)が航海(こうかい) ここに終わる。