
祈りより生まれし剣
祈りより生まれし剣 この手に掲げよ 失われしこの地を 取り戻すために 血をもって血を守る その罪を背負うとも 白き御旗のもとに 我ら今行く 焼けた麦畑 黒き煙 鐘の音さえも 届かぬ空 故郷の道 炎に消えて 祈る人々 名を呼ぶだけ 母は子を抱き 父は剣なく 崩れた塀に 身を寄せたり 誰がこの地を 取り戻すのか 誰がこの涙 受け止めるのか ただ祈るだけでは 守れぬものがある されど祈りなき 剣にはならぬ 祈りより生まれし剣 この手に掲げよ 失われしこの地を 取り戻すために 血をもって血を守る その罪を背負うとも 白き御旗のもとに 我ら今行く 白き衣の 枢機卿は 焼け残る聖堂に 跪いた 人々の声 胸に集め 静かに目を閉じ 言葉を紡ぐ 神よ許せと 神よ見よと 声は震えて なお強くなる 守るためなら 剣を取ると その手は今 光を掴む 奪うためではない 返すために立て 殺すためではない 守るために行け 祈りより生まれし剣 この手に掲げよ 失われしこの地を 取り戻すために 血をもって血を守る その罪を背負うとも 白き御旗のもとに 我ら今行く 鐘は響いた 朝の広場 人々白き 御旗を見上げ 農夫も鍛冶屋も 声を合わせ 騎士の名にまだ 誇りはなく ただこの地へと 帰るために ただこの子らの 明日のために 誓いの剣 鞘より抜かれ 聖堂の前 光を受けた ああ 初めは ただひとつの願い ああ 初めは ただひとつの祈り 奪われたものを 取り戻すまで 泣かぬ者など いない世界へ 祈りより生まれし剣 この手に掲げよ 失われしこの地を 取り戻すために 血をもって血を守る その罪を背負うとも 白き御旗のもとに 我ら今行く 白き剣よ 忘れるなかれ その始まりは 涙であった 白き御旗よ 驕るなかれ その始まりは 祈りであった これぞ 名を取り戻す 歌

