観覧車だけが起きていて 誰もいない空を運んでる 売店の旗は眠ったまま ポップコーンの匂いも消えた フェンスの隙間をすり抜けて 視線の先だけ忍び込ませる 怒られる相手もいないのに なぜだか少し息をひそめた 遠くで鳴った機械の音 夜がひとつ深くなる ここには僕と遊具しか 残っていないみたいだ 真夜中の遊園地 記憶だけが歳を取らない 置いていかれた木馬たちが 同じ夢を回してる 誰の順番も来ないまま 止まったはずの時間だけが まだ帰りたがらない 青いベンチの背もたれに 知らない誰かの落書き 消されなかった名前だけが 妙に堂々としていた ジェットコースターのレールが 月を横切って途切れてる あの先まで行けるような 気がした頃もあった 小さい頃の僕だったら 全部本当だと思ってたんだ 木馬も人形もピエロも 夜には話し始めるって でも今でも少しだけ 信じてしまいそうになる 誰もいないこの場所で 僕だけ見つかってしまう気がして 真夜中の遊園地 記憶だけが歳を取らない 置いていかれた木馬たちが 同じ夢を回してる 誰の順番も来ないまま 帰れなくなった思い出が まだここで遊んでる 朝が来たら消えるように 振り向いたらそこにはもう 何もない気がした


