
ベッドの谷間に朝焼け落ちて 君の髪の先から秋がすべり込む 半分飲みかけのペットボトルに 「さよなら」を沈めて ふたり隠した 鏡にぶつかるまばたきは曖昧で 匿名の吐息が カーテンに化ける ハンガーの影がゆれている 窓の外の僕は夢にもなれない どうせ全部ねじれたまま 君の輪郭 指の隙間 つめたい壁の向こう側で 愛してるって、もう言えない 撤収作業のシーツと感情がぐちゃぐちゃで 小さなレシートだけが正直だ 間違い電話みたいな未来 君の声だけ置き去り 重ねた手のひら、もう冷蔵庫の奥 混ぜたままの歯磨き粉みたいに 足首の迷子が行き場所をなくして 名前のない涙だけが 白く抜けてゆく バラバラな温度 つめたくて シャンプーの匂い、言葉にできず ひしゃげた枕 抱きしめ寝転び 愛だけが 意味不明なまま流れる 目覚ましの音でゆれるゆれる 起きあがるのは僕の不在 ぐちゃぐちゃにした夜をたたんで また君を 手放したふりする

