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境界のパレット

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V5

空の 膜が 薄くなって 地平から 熱が 滲みだす 硝子のなかの 淡い 色 わたしは 静かな 光の 器 重なりあう 色の雫 明日になれない 残像を 一口ずつ 飲み干せば 身体の奥に 灯がともる 溶けていく 狭間の さなかで 名前を なくした 揺らぎを 繰り返す 青と 橙が 混ざりあって わたしを 空へ ほどいていく 喉の 奥に 閉じ込めた さよならに似た あの震えも いつか 星の破片になって 祈りのような 音を 奏でる 溶けていく 狭間の さなかで 消えないように この温度を 抱きしめる 青と 橙が 混ざりあって その裂け目へ 身を投げる わたしを 見つけて 橙の 眠りのなか 透明になって 溶けていく