
一、 吹雪が隠した 山小屋の 凍てつく吐息に 火を灯す 命を奪う はずの手に 触れてしまった 指の先 「見てはなりませぬ 語ってはなりませぬ」 白き吐息で 情けをかけて おまえに恋した 雪の肌 二、 里へ下れば おゆきと名乗り 添い遂げる日を 夢に見た 囲炉裏の火影 子を抱き 人の温もり 知ったのに 「忘れたのですか あの夜の誓いを」 赤い唇 唇かんで 隠し通した 過去がある 三、 語り出された あの吹雪 解けて零れる 愛の絲 襖を開ければ 冬の空 恨みはしない この身が消えても 「さよならあなた 子を頼みます」 涙がつらら つらら溶かして 消えてはかない 雪女

