
名前のない誰かが、夜の海で 小さな灯りを、手探りで探していた。 正しいやり方なんて知らないけれど どうしても描きたい、世界があったんだ。 誰かがそれを「偽物だ」と言っても 誰かがそれを「違う」と笑ったとしても。 自分の心を震わせる、その色が 誰かの明日を照らす、光になるはず。 好きでいること、選ぶこと。 それは誰にも奪えない、神聖な自由。 機械の手を借りようと、筆を握ろうと 溢れ出した感情は、嘘じゃないと知っている。 戦うための場所じゃないんだ、ここは。 ただ、美しいものを分け合うための、小さな広場。 傷つく言葉を投げ合うのは、もうやめて 互いの灯りを、そっと並べてみよう。 好きでいること、選ぶこと。 迷いながら歩いた、その歩幅のままで。 誰かの真似でも、新しい明日でも 君が灯した光は、かけがえのないもの。 道は違っても、見ている空は同じ。 正解を競うよりも、その胸の鼓動を ただ、響かせればいい。 好きでいること、選ぶこと。 それは世界を変えていく、静かな祈り。 君が愛したその色が、いつか誰かを 優しく包み込む、温かな光になりますように。 ……もう、何も怖くない。 ……君の好きなものを、ずっと好きでいて。

