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06|神保町-返せなかったー冊

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V6-WILD

[INTRO] ※Instrumental only [VERSE 1] 閉店前の ふるほんやで 古い小説を 棚に戻す ページの隙間から 落ちた紙 見知らぬ名前と 古いひづけ 「あなたにだけは 知られたくない」 震える文字で 始まる手紙 読み進めるほど 胸の奥 遠い記憶が 揺れ始めた [PRE-CHORUS 1] 家族を捨てた 人だと聞いた 祖母はその名を 口にしなかった 写真の裏に 残るひづけ 今も消せずに いたのだろう [CHORUS 1] 返せなかった 一冊の本 届かなかった ひとつのしんじつ 守るために 去った人 捨てられたと 泣いた人 愛していたと 書けなかった 会いたかったと 言えなかった 閉じかけた本を もう一度開く あの日の声が 胸に響く [VERSE 2] 手紙に記された あの日のこと 祖母の弟が 追い詰められ 背負いきれない ふさいを前に 家族の暮らしが 揺れていた 弟の借金を 引き受けて 誰にも告げず 町を離れた 祖母に渡すはずだった本を 彼はふるほんやに 預けてた [PRE-CHORUS 2] 真実をいえば 弟の未来も 家族の暮らしも 壊れる気がした 守るためについた その沈黙が 祖母の心を 傷つけていた [CHORUS 2] 返せなかった 一冊の本 何十年もの すれ違い 彼は家族を 捨ててはいない 自分の居場所を 手放した 守った人にも 涙があって 残された人にも 痛みがあった ひとつの愛が 選んだ別れ 誰も知らずに 時が過ぎた [interude][violin solo] [BRIDGE] 手紙の最後に 記されていた 「君にはどうか 幸せでいてほしい」 その一行を 何度も読んで 私は祖母の 横顔を思う 古い住所を たどった先 小さな表札 見つめていた この手紙を渡したあと 何が変わるか わからない それでも今は 閉じ込めない 誰かの人生を 決めつけない 本を抱えた 指先に 届かなかった言葉を 乗せていく [FINAL CHORUS] 返せなかった 一冊の本 沈黙の年月を 越えていく 守るために 選んだ別れ 残された人の 涙もある 許せるかどうか わからなくても 知ることさえ 奪いたくない 閉じたページを 開くように 真実を今 届けに行く [OUTRO] 雨のじんぼうちょう 本を抱きしめて 呼び鈴の向こう 静かな足音 扉が開いて 差し出した手紙 「この手紙を 読んでくれますか」 [interude]