Song Cover Image

薔薇騎士の夜想サロンにようこそ #001_2

[Intro] [soft arpeggiated piano] [spoken female vocals] あぁ、そうでした。ここを訪れてくださった方の中には、私が何者なのか、まだご存知ない方もいらっしゃるでしょう。失礼いたしました。おっほん。まずは、自己紹介をさせてください。私はかつて、ある大きな王国で騎士団長を務めておりました。王国と民の皆様を守るため、剣を取り、戦場に立ち続ける日々。それが私の誇りであり、使命でした。やがて王国は魔王の軍勢に脅かされ、私はその戦いの中で、勇者様と出会いました。真っ直ぐで、強く、しかしどこか危うさもある方でした。けれど、その背中に宿る光を信じ、そんな勇者様や仲間たちと共に、魔王討伐の旅に出ることになったのです。しかし、その冒険の途中で、私は命を落としました。まだ守りたいものも、見届けたい未来もありました。正直に言えば、悔しさは今も胸に残っています。けれど、次に目を覚ました時、私はこの世界にいました。剣も魔法もない、けれど、人々の声と光に満ちた、不思議なこの世界に。戸惑いはあります。寂しさもあります。ですが今は、このラジオ配信を通じて、皆様と出会い、この世界を少しずつ知っていきたいと思っています。かつては剣で誰かを守っていた私ですが、今は、この声が、誰かの夜にそっと寄り添うものであれば、嬉しく思います。さて、私の自己紹介はこの辺りにいたしましょう。少し長くなってしまいましたが、今宵、このサロンを訪れてくださったあなたに、まずは私のことを知っていただきたかったのです。それでは、ここで一曲お届けいたします。耳を澄ませば、風が草原を撫で、遠い森が静かに歌い始めるような、そんなしっとりとした調べです。どうか今宵のひと時、心を緩めてお聞きください。ネイチャーソング。 [Verse 1] [piano fades out, electronic beat enters with syncopated synth bass] 足元の苔 湿った土の匂い 指先を抜ける 冷たい風の軌跡 光が降る 木々の隙間から 私の境界が 少しずつ薄れる [Chorus] [full electronic arrangement, shimmering pads] 不規則に落ちる 雫の音色 鼓動と混じり 一つに溶ける 重なる枝 揺れる影 時の流れは 森へ吸い込まれ 私は水になり 私は風になる 深い霧の海 抱かれて眠る 自分という器を 忘れて ただこの場所の一部になっていく [Outro] [beat continues, fading out with synth pads]