
境目のない夏 子どもの頃の記憶をたどる他の方の詩を聴いて、私も久しぶりに思い返してみました。博物館の剥製が並ぶ倉庫は正直少し怖かったのですが、サバサバとした学芸員のお姉さんの存在が妙に頼もしく感じられたのを覚えています。八景島で拾った羽は今も手元に残しています。ペリカンの羽かなりの大きさです。 -Lyrics- [Verse 1] 夏休み 最初の土曜日 八景島シーパラダイス 緑色の海に浮かんで 空と混ざり合っていた 拾ったのは 薄桃色の羽 ポケットには いれないで ずっと手の中で 握っていた 指の間を抜ける風が 私を 軽くしていくみたいで 「汚いから捨てなさい」って言われても どうしても そんな気にはなれなかった [Chorus 1] 私は 鳥になってしまった 海と空の 境目のない場所 ジェットコースターの 横を飛んでいた [Verse 2] 次の土曜日 生命の星 山のふもとの 博物館 宿題みたいに 羽を差し出した 緑の作業着を 着たお姉さん 羽を 真剣に見つめてた 「ちゃんと確かめてあげるね」って 普段は入れない 倉庫へと 私を 連れていってくれた [Chorus 2] 倉庫のペリカンに 触れたとき 私も ペリカンになっていた どこまでも続く 剥製の森 そのまま 高く飛んでいった 同じ方向を向いた 静かな群れ ガラスの目が いくつも並んだ 時間が止まった この場所を 私はただ 通り抜けていく ガラスの目に映る私 気づけば 元の私になっていた お姉さんの 日焼けの背中を追いながら お父さんの待つ もとの場所へ [Bridge] 重い扉を開けた その瞬間に ジリジリと 眩しすぎる光 うなじに張り付く 湿った髪 [Verse 3] 次列風切羽 まだ 夢の続きみたいに モモイロペリカンの羽だけが 手のなかで 少しだけ重くて [Outro] 甘すぎる ソフトクリーム 八景島で見た マイナス40℃の つぶつぶアイス 本当は 食べたかったな 明日は火山へ 行くんだって 七年長生きする たまご 境目のないままの 私で まだ少しだけ 飛んでいる

