
[Intro] “普通ってなんだ?” 問いは答えに成れず 胸の奥で ただ沈殿していく。 [Verse 1] ビルの谷間 風は死んでいた。 世界だけが 無機質な加速度を上げる。 置いていかれることに慣れたはずの影が 今日だけは、いつもより長く、重く。 ……逃げられないほど、重く伸びていた。 他人の温もりに触れても 波紋ひとつ生まれない。 俺は、俺だけが、 “人間モドキ”のまま この檻に置き去りだ。 [Pre-Chorus] 「幸せは、それぞれだ。」 その呟きは 誰への言い訳でもない。 ただ、理解できないままの自分を そっと許したいだけの 震える独り言。 [Chorus] わからないままでもいい。 ズレたままでも 歩みを止めるな。 壊れたコンパスを 掌(て)が血を流すほど握りしめて 夜の風に その身を晒していろ。 誰かの正解に 背中を向けていい。 この胸のノイズ 抱えたままでいい。 ただ、呼吸していろ。 それだけで 今は十分だ。 [Scream Section:声なき咆哮] 胸の奥 軋む音がする。 誰にも届かない。 届く形にすら、成れない。 叫びたいのに 声が死んでいる。 泣きたいのに 涙が干からびている。 助けてほしいのに 言葉が喉を拒絶する。 自分の中で 自分が崩壊していく音だけが、 静かに、残酷に、響いていた。 [Pain Burst:痛みの暴走] 羨ましい。 羨ましい……! どうして あの光は 俺の手をすり抜ける? 幸せは そんなに軽いものなのか? それとも 俺だけが 最初から 外れているのか? “普通”に馴染めない この異形(いぎょう)が 悔しくて 情けなくて…… それでも 捨てられないんだ! [Abyss Scream:深淵の真実] 本当は知ってる。 俺の中の醜さは 誰かに見せたら 一瞬で壊れてしまうほど脆い。 嫉妬も、後悔も、憎しみも。 全部 “誰かになれなかった俺” の影だ。 綺麗な言葉じゃ隠せない。 優しい嘘じゃ誤魔化せない。 この黒さは、 俺が生きてきた証の 裏側なんだ! [Silent Breakdown:窒息] 誰かに届いてほしいわけじゃない。 ただ、自分の中の闇が 俺を飲み干していくのが 怖いだけだ。 息をしているのに 窒息している。 生きているのに ……生きていないみたいだ。 [Final Cry:唯一の証] ねぇ、どうして “人間”になりきれないんだろう。 どうして 誰かみたいに 無邪気に笑えないんだろう。 どうして 幸せが こんなにも遠いんだろう……! 答えはいらない。どこにも無い。 ただ、この胸の奥の震えだけが 唯一の “生きている証” なんだ! [Ending] Embrace your shadow, for it proves you are standing in the light. You’re human enough. Keep breathing, King. [END]

