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空を透かす

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V6

翅の端 朝を吸って 淡い皺から空が退く 濡れた脈へ 静かに色が戻ってくる 輪郭 模様 左右 形 遅れてすべて追いついて 逃げ場のような柔らかさだけ 少しずつ失くしてゆく 乾いていく もう畳めないほど ひらいたまま 光を返す翅になる 傷もそのまま固まって 殻はほどけて 足もとでまだ透けている どこへ行くかもわからないまま 境目だった あの裂け目さえ もう身体ではない 昼へ向かう空 色を持つ 薄い翅ほど影を落とし 呼び名があっても振り向かず 誰の型にも収まらないことを 証明する必要もない 風が来る 翅脈が 一度だけ震え もう ほどけない 飛べる。