
コートのポケットに 手を入れたら 君の声が ふいに蘇った 街はもうすっかり冬模様 白い息がふたつ重なった日 君が編んだ あのニットの帽子 今でも僕の心に残ってる 口下手な君が 何も言わずに そっと手渡してくれたあたたかさ 君がくれた冬は やさしくて どこか少し 切なくて あの頃の僕は 何も返せなかったけど 今なら 「ありがとう」って言えるよ 駅までの道 君と歩いた 何気ない会話が 一番恋しかった 初めて雪が降った日 君の肩に そっと降り積もってた 何も言わなくても わかる気がしてた でもほんとは ちゃんと伝えたかった 君がくれた冬を 覚えてる 少し大きめの その帽子の温もり ただそばにいるだけで 救われた日々 やっと気づいたよ 君の優しさに ふわっと 風が吹いて 君がくれた冬は 終わらない 心の奥で 今もあったかい もしもう一度だけ 会えるなら 「ちゃんと愛してた」って言いたいんだ ニットの帽子だけが 今も僕を抱きしめてる

